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北朝鮮政権樹立55周年、新ミサイルの公開なし

北朝鮮政権樹立55周年、新ミサイルの公開なし

Posted September. 09, 2003 21:23,   

北朝鮮は、政権樹立55周年を迎えた9日午前、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で、金正日(キム・ジョンイル)総書記が参加したなか大規模な閲兵式と群衆集会を行った。

しかし、予想とは違い中距離弾道ミサイルは公開しなかったと日本の共同通信が報じた。

共同通信によると、北朝鮮は同日午前9時半から銃器類で軽く武装した軍人約1000人の閲兵式を行い、その後で民間人約1000人の大行進を行った。

一部国内外のマスコミは、北朝鮮が軍事パレードで射程距離4000kmの最新弾道ミサイルを公開するものと予想していた。

北朝鮮最高人民会議は今月3日、「核抑止力強化に対する措置をする」と決議し、先月29日に終わった北京6者協議で、北朝鮮代表団は「核兵器を運搬する手段も保持している」と述べている。

9日の北朝鮮政権樹立55周年(9.9節)記念式は、北朝鮮が5年、10年周期で盛大に行ういわゆる「節目の年」に行われたという点で関心が集まった。特にミサイルなどの各種兵器を動員した大規模軍事パレードが開かれるという説が流れたが、特別な動きはなかった。

○…6者協議第2回会談開催が、北朝鮮が状況悪化の追加措置を取るかどうかにかかっていると考えた政府当局者らは、共同通信が北京発の記事で9・9節記念式で軍事パレードがなかったと伝えるや、胸をなでおろした。

政府のある関係者は、「北朝鮮はこれまで9・9節を控えて『核抑止力を維持し強化する』として緊張を高めてきた。北朝鮮が武力デモをしないことは、今後の6者協議や北朝鮮核問題解決において、肯定的な面が多いように思われる」と話した。

政府当局者は、「北朝鮮のこのような態度は、最近米国で現われている融和ムードに応え、誠意を示すという意思を間接的に示している」とし、「北朝鮮が、状況悪化の追加的措置を取らなければ、第2回6者協議を推進する5ヵ国の動きが来週から本格化するだろう」との見通しだ。

○…北朝鮮の国営メディアは、金正日総書記関連のドキュメンタリーや記念行事を伝えるだけだった。

朝鮮中央放送は、同日午前、金日成前主席と金総書記のドキュメンタリーを主に放送し、続いて金親子を賞賛する歌謡や国旗掲揚方法などを紹介する番組を放送した。

ラジオ放送の中央放送と平壌放送も、8、9日に開かれた北朝鮮協奏団の公演や北朝鮮高官の戦勝記念塔と革命烈士の参拝、極東連邦管区プリコフスキ−全権代表の8日の平壌到着を主に伝えた。

労働党機関紙の労働新聞は、「先君領導に従って進む我が共和国は、永遠不敗の強国だ」というタイトルの社説で、北朝鮮の国家利益のために帝国主義と最後まで戦うことを強調した。

○…北朝鮮は、平壌市内の主な劇場で、政権樹立55周年慶祝音楽舞踊総合公演や慶祝音楽会などの多様な公演を催した。また万景台(マンギョンデ)、開城青年公園、遊園地などの開場時間を普段より延長して運営するなど、お祭りムードに包まれた。



金昇鍊 srkim@donga.com