Go to contents

中学生を殺人に駆り立てる社会 刑事処罰年齢の引き下げ論議も

中学生を殺人に駆り立てる社会 刑事処罰年齢の引き下げ論議も

Posted July. 10, 2003 21:55,   

1学期の期末テストの成績は平均93点、愛読書は「三国志」、皆勤、気さくでおとなしい生徒。

一度も問題を起こしたことのない日本の中学1年の少年(12)がある日、4才の幼児を駐車場の屋上から突き落として殺害した。動機については「ただいじめてみたかった」と言う。

事件が起きた長崎県の地元新聞は「2つの顔」を持つ少年の犯行ニュースを9日、号外でばら撒いた。テレビ局は管轄警察署の前に中継車を止めて、連日大きく取り上げた。小さい子供を持つ親たちは「少しも子供たちから目を離せない」と不安を募らせた。政界もすぐ衝撃に襲われた。

「12歳の子どもね…、う〜ん、ショックです」

9日、事件の続報を聞いた小泉純一郎首相は二の句をつげなかった。教育の責任者である遠山明敦子・文部科学相も「何とも申し上げる言葉がありません」と頭を下げた。

日本列島に恐怖と戦慄が走るなか、刑事処罰ができる年齢を現行の14歳以上から12歳に引き下げるべきだとする主張が出ている。もともと刑事処罰が可能な年齢は昨年にも16歳から2歳引き下げられた。きっかけになったのは1997年6月、神戸で中学3年生(14)が隣の小学校6年生の頭を切断し、学校の壁の上に乗せておいた残虐な事件だった。00年には17歳の青少年たちが「理由もなしに」人を殺し、一時期「怖い17歳」という言葉が流行した。

低年齢者の凶悪犯罪が相次いでいる状況からすると、このような主張も無理がない。欧州諸国の刑事処罰年齢はもっと低い。英国は10歳、フランスは13歳以上だ。

ところで、刑事処罰の年齢を下げたところで青少年犯罪がなくなるだろうか。衝動に駆られがちな青少年に、刑事処罰を考慮しながら犯罪を犯すくらいの精神的な余裕などあるとは思えない。

それよりは普段、真面目でおとなしい青少年が「なぜ」そのように開き直ってしまうのかが問題だ。うわべは何不自由のない豊かな生活を享受しているかのように見えるが、実際は青少年の精神が荒れつつあるという指摘が多い。また、あまりにもきめ細かく、息詰まるような社会文化的な仕組みが青少年にストレスを与えているためだという解釈もある。

青少年たちが、のんびりと元気に成長できる社会文化の仕組み作りは、日本だけの課題ではないはずだ。



hanscho@donga.com