
18歳の高卒スーパー新人のジェームズ。彼が27日米ニューヨークのメディソン・スクエアガーデンで実施された2003米プロバスケットボール協会(NBA)の新人選択(ドラフト)全体の1巡目で真っ先にクリーブランド・キャバリアーズに指名された。
オハイオ州セントビンセント・セントメアリ高を卒業したジェームズは、203cmに108.4kgのガード兼フォワード。2002〜2003シーズン平均31.6得点、9.6リバウンドを記録して、「今年の高校選手」に選ばれた。彼の活躍に支えられて、セントビンセント・セントメアリ高校は25勝1敗の成績で、3年連続全国高校チャンピオンに輝いた。
高校時代の中盤までバスケットボールとラグビーを一緒にしていたことをみても彼の才能を推し量れる。結局、バスケットボールに打ち込むことにしたが、ラグビー選手としても抜群だった。「陸上選手並みのジャンプ力、瞬発力、スタミナに体操選手並みの柔軟な体」。とくに、きわどいパスとゴール決定力は、NBA最高のスターと比べても引けをとらない。
NBAは、ジェームズを「救世主」と思っている。2002〜2003チャンピオン決定4回戦の視聴率が6.7%と、1982年以降最低を記録するなど、最近のNBAはかなりダウンしていた。ジョーダンがコートを離れてから、スーパースターの華やかなプレーが減ったうえ、各チームが攻撃よりは守備中心のプレーをしているため。
NBAは、ジェームズが派手で攻撃的なプレーで、ジョーダンの空白を埋めてくれることを期待している。そして、ジェームズは十分な器量を備えている。
業界のしのぎを削る「ジェームズ迎え入れ競争」も彼の真価を物語っている。スポーズグッズ大手のナイキはアディダス、リーボックなどとジェームズをめぐって巨額のベッティング競争を繰り広げた結果、9000万ドル(約1080億ウォン)のスポンサー契約を締結した。
米マスコミも「スター作り」に乗り出した。早くも「名誉の殿堂入り」まで取り上げている。昨シーズン正規リグで17勝65敗で最下位になったクリーブランドも「大魚」を釣って戦力向上に期待を寄せている。
ジェームズはクリーブランドに指名されると、「長年の夢が現実でになるなんてすごい」と話し、観衆に向かって笑顔を見せた。
李元洪 bluesky@donga.com