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[社説]金枢機卿の「苦言」に込められた意味は

[社説]金枢機卿の「苦言」に込められた意味は

Posted June. 24, 2003 22:13,   

「現在の韓国の状況は、大海原で台風に遭遇した船のようだ」という金壽煥(キム・スファン)枢機卿の言葉は、最近の韓国社会に広がっている国民の不安感を代弁している。深刻な問題は、このような不安を一日も早く解消しなければならない盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、早くも指導力の危機にあるという点だ。「盧大統領にこの難局を打開する能力があるのか、という本質的な疑問が生ずる」という金枢機卿の「苦言」は的をえている。

金枢機卿は本紙とのインタビューで、「盧大統領は、言っていることがよく変わるようだ。自分の気分によって、言葉が変わる」と話した。朝興(チョフン)銀行のストライキ事態に対する盧大統領の発言が、最近の例だ。盧大統領は、ストライキの時は労働運動の道徳性の喪失を嘆き「厳正な対処」を強調したが、政府側の譲歩でストライキが妥結されるや、「不都合」を甘受する方向に重きを置いた。

このように、状況によって大統領の言葉が変わっていては現政府が掲げる「原則と信頼」の国政運営は、成立しがたい。対話と妥協も、その基本は法と原則でなければならない。しかし、法と原則がしばしば崩れ、その中心に「信頼性を失った大統領の言葉」があるというのが金枢機卿の「苦言」である。盧大統領が直面した指導力の危機は、かなりの部分「大統領の言葉」が招いたということだ。

金枢機卿は、政治論理による盧大統領の特検延長拒否は正しくないと指摘した。北朝鮮の核と関連する韓米日協力の場合、一度約束したら後になって「違う言葉」を言ってはいけないと厳しく忠告した。そして、盧大統領は「いやな新聞」も読まなければならないと、特別に強調した。

「すべての政治家と指導者らが、ともに心を一つにして国のことを考えなければならない」という金枢機卿の言葉のように、今の難局の責任を盧大統領にだけ問うことはできないだろう。しかし、最も大きな責任は、やはり国家の最高指導者である盧大統領にある。盧大統領と現政府は、金枢機卿の苦言に込められた意味を心に深く刻まなければならない。