ソウル地方検察庁公安1部(金英漢部長検事)は、去年12月、大統領選挙を控えて与党民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補と、実兄の健平(ゴンピョン)氏の不動産投機疑惑を提起した野党ハンナラ党の金文洙(キム・ムンス)議員を21日、呼んで事情を聴取した。
検察の関係者は「健平氏が関連不動産を保有していることは事実として確認されたが、大統領選挙の候補者誹謗にあたるかどうかについては調べている」と話した。
検察はこれに先だち今月初め、健平氏の不動産投機疑惑が事実かどうかを確認するために、巨済(コジェ)市庁の公務員3、4人を呼んで取り調べたことを明らかにした。
検察は、金議員を選挙法違反及び名誉毀損の疑いで告発した民主党が告発を取下げしたため、名誉毀損かどうか調べることは必要なくなったが、選挙法違反の疑いは親告罪ではないため、取下げしても事実関係を確かめる調査が不可避だと説明した。
金議員は「現在明らかになったことの他にも、健平氏など盧大統領の親戚と側近たちの他の財産蓄積疑惑が多くある。このうち確認済みのことも、今確認していることもあるが、まだ明らかにする段階ではない」と話した。
金議員は、去年12月4日に記者会見を行い「盧候補が30億ウォン台の不動産を借名で保有しており、関連機関に影響力を行使して自然環境保全地域に実兄の健平氏名義で豪華別荘とコーヒーショップなどを建築した」と主張していた。
一方、健平氏は、慶尚南道(キョンサンナムド)巨済市一運面(イルウンミョン)一帯の不動産を、00年5月に妻の弟の閔(ミン)氏(40)に渡したことが明らかになり、保証債務を避けるための名義変更をしたという疑惑がハンナラ党の金議員によって提起された。しかし、健平氏は、金議員の主張に対して「妻の母に借りた金を返すというつもりで妻の弟に与えた」と釈明した。
李相錄 姜正勳 myzodan@donga.com manman@donga.com






