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韓国の「疑い例」女性、SARSでないことが判明

韓国の「疑い例」女性、SARSでないことが判明

Posted April. 14, 2003 22:11,   

SARS(重症急性呼吸器症候群)の真性患者とされソウルの隔離指定病院に入院中のL氏(27、女)はSARS患者でないことが判明した。

国立保健院・専門家諮問委員会の朴陞哲(パク・スンチョル、高麗大医大教授)委員長は、14日「諮問委員会が患者の胸部X線とコンピューターの断層撮影(CT)を判読したところ、肺炎の症状を見つけられなかった」とし「現時点では(L氏を)SARS患者と判定できない」との見方を示した。

朴委員長は「真性患者の場合、危険地域に滞在したり患者と接触したりして、高熱やせきなどの呼吸器症状を見せ、X線撮影では肺炎症状がみられる」とし「CTの結果を検討した放射線専門医3人全員が肺炎症状がないとの結論を下した」と説明した。

しかし、朴委員長は「患者が感染危険のある地域に長期にわたって滞在しており、疑問患者の症状も見られることから、SARS患者に準じた防疫措置を取るように当局に勧告した」と付け加えた。

防疫当局は、L氏を続けて隔離し、他の呼吸器がウイルスに感染しているかどうかも調べることにしている。L氏は、インフルエンザの検査でも陰性であることが分かった。

防疫当局によると、担当の主治医は「L氏が好転し、熱があるだけの状態だ」と話した。

防疫当局はまた、L氏の家族とL氏が乗ってきた飛行機の乗務員17人に対しては、10日の潜伏期間を迎える今週末まで自宅にいるようにする隔離措置を取っており、同便に乗っていた搭乗客150人については電話を通じた追跡調査を行っている。

防疫当局関係者は「韓国内にいるL氏の家族と乗務員らには依然として異状が見られず、搭乗客のなかの77人にも異状がないことが確認された」とし「残りの乗客73人については続けて確認している」と話した。



異鎭 leej@donga.com