7日に米軍の「ピンポイント爆撃」で死亡説が出たイラクのフセイン大統領の生存説が、翌日になって浮上してきた。死亡説は米国のマスコミが取り上げたが、生存説を報じたのは英国のマスコミだ。
米軍が、フセイン大統領がいると推定されるバグダッド市内のマンスール地域の建物を爆撃した直後、米国のマスコミは「フセインが二人の息子とともに死亡した可能性が高い」と伝えた。しかし、9日付の英国の主要日刊紙は一斉に、フセインの生存説を報じた。
ガーディアン紙は、英国の情報機関の消息筋を引用して、「爆撃の時、フセインはその建物にはいなかったようだ」と報じた。同紙は、「フセインがマンスールの建物で、長男のウダイや次男のクサイ、そしてイラク高官たちと会合をしているという情報は、異なる3つの消息筋から得た」とし、「情報機関では、フセインは爆撃が行なわれる直前までこの建物にいたとみている」と伝えた。
英タイムズ紙も、「英国の情報機関MI6が、米中央情報局(CIA)に対し、米軍の爆撃直前にフセインが攻撃目標の建物から抜け出したと知らせた。フセインが地下トンネルから抜け出したのか自動車で抜け出したのかは明らかでない」と報じた。
米国は、フセインがマンスールの建物で会合をするという情報の入手から45分で攻撃を開始したという。
フセインは自分の死亡説が出るたびに、イラク国営テレビに姿を現わして健在であることを見せつけたが、7日の空襲後はまだ姿を現わしていない。8日のイラク国営テレビは、フセインが支持者に囲まれている資料画面を放送し、午前の放送を最後に放送を中断した。
爆撃で廃きょとなったマンスール一帯は、まだ支配党であるバース党の影響力下にあるため、米国が同地域を掌握して死亡者の身元を確認するには数日かかる模様だ。
一方、イラクのクルド族の新聞であるクールディスターニ紙は8日付で、「フセインと二人の息子が、バグダッドの北にあるフセインの出身地ティクリートに隠れた」と報じた。また、エジプト通信社であるMENAは「フセインが北方のモスルに到着した」と報じ、フセイン大統領が生存の如何や、さらには進退への関心も高まっている。フセイン大統領は、自分の行方を次男のクサイと警護隊長の2人だけに知らせ、秘密裏に動いているという。
康秀珍 sjkang@donga.com






