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米PGA、不正ドライバーを直接調査へ

Posted April. 02, 2003 22:26,   

「ドライビング・クラブを検問します」

米プロゴルフ協会(PGA)が「偽造ドライビング・クラブ」を摘発するために、2日、特別措置を発表した。今年7月のウェスタンオープンの時に、振子の形をしたポータブルテスト装備で、選手たちが持って来たドライビング・クラブの性能を現場で直接調査することにしたのだ。

全米ゴルフ協会(USGA)とロイヤル・アンド・エインシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリューズ(R&A)は、数年間におよぶ論議の末に、昨年、ドライビング・クラブの反発係数(COR:Coefficient of Restitution)許容値を0.830以下に規制することで合意した。ゴルフの妙味を半減させる高性能装備をこれ以上は許容できないというのが理由だった。

反発係数とは、「衝突する2つの物体の間で運動(速度)エネルギーがどれほど効率的に伝達するかを数値で表したもの」だ。ドライビング・クラブの持つ運動エネルギーが100%ゴルフボールに伝達する場合の反発係数が1だ。専門家たちは、真空状態でない現実条件での反発係数の限界を0.930とみている。これまでに発売されたドライビング・クラブの中で反発係数が最も大きいのが0.870前後であることを鑑みれば、まだまだ性能改善の余地は残っているわけだ。

これによって、米PGAツアー事務局は、選手たちとクラブメーカーらが依頼した製品のスプリング效果をテストし、適合性の可否を知らせている。しかしこれは、選手たちが実際に「適法の」ドライビング・クラブを使っているのかどうかとは別途の問題だ。テストをパスした製品とモデル、外形などはそっくりだが、反発係数が基準値を超過する「偽装ドライビング・クラブ」をこっそり作って使うことが、いくらでも可能だからだ。米PGAの特別措置は、そのような理由から出されたものだ。

性対決をする予定のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)は、今シーズンの米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーで、ドライバーショットのランキング第1位(287.7ヤード)を記録している。 いかにウェートトレーニングを強化したとはいえ、昨年の記録(265.6ヤード)より、およそ22.1ヤードも増えたおびただしい記録だ。「真っ先にソレンスタムが使っているドライビング・クラブの反発係数を測定してみなければならないのではないか」という話が出ているのもこのためだ。

一方、「良心不良選手」を絶対摘発するという強力な意志を示した米PGAのコミショナーは、「先週プレーヤーズチャンピオンシップの途中に、選手たちとのミーティングを開いてテストをしてみたが、選手たちの反発はなかった」と話した。



安永植 ysahn@donga.com