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米・イラク軍、激戦地のナジャフに戦力増派

米・イラク軍、激戦地のナジャフに戦力増派

Posted March. 27, 2003 22:07,   

米英連合軍とイラク軍のし烈な戦闘が続き、イラク戦争が数カ月続くとの観測が出ている。

イラクは、バグダッド一円に配置された共和国防衛隊をバグダッドの南方136kmのナジャフに派兵する一方、イラク軍の激しい抵抗にあった連合軍も、兵力を増強している。

米英連合軍は開戦8日目の27日(現地時間)、イラク民兵隊の後方かく乱作戦と悪天候で苦戦を強いられるなか、バグダッドへの空襲を再開した。

開戦後続けられているバグダッドへの空襲で、これまでに少なくとも民間人約30人が死亡、400人余りが負傷した模様だ。

イラクは、連合軍とイラク軍が4日間血戦を繰り広げているナジャフに、数千人の共和国防衛隊兵力を増派、近くナジャフで大規模な戦闘が起こるものと予想されている。米軍側は、これまでにナジャフ地域でイラク軍1000人を射殺したと明らかにした。

一方、イラク軍のスポークスマンは同日、イラク国営テレビを通じて、共和国防衛隊が26日にユーフラテス川中流地域で連合軍を攻撃、装甲車6台を破壊し「数多くの」連合軍兵士が死亡したと伝えた。イラク軍当局はまた、精鋭の共和国防衛隊が26日に開戦後初めて米英連合軍と交戦し、大きな被害を与えたと主張した。

米国は歩兵第4師団をクウェートに待機させ、イラク北部に米陸軍第173空挺旅団の約1000人をパラシュートで投入するなど、兵力を増強している。

ブッシュ米大統領は26日、イラクで強力な抵抗にあった米軍を激励し、米国民に戦争の長期化の可能性を明らかにした。

一方、国連のアナン事務総長は26日、交戦当事者らに対して、民間人を保護し戦争捕虜に関するジュネーブ条約の遵守を求めた。