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田舎少年から韓国マラソンの希望に チ・ヨンジュン

田舎少年から韓国マラソンの希望に チ・ヨンジュン

Posted March. 16, 2003 22:37,   

朝寝坊で有名な少年は、いつも学校までの10里以上の道(韓国の1里は392m)を走って通わなければならなかった。

いつも朝寝をしていたため、起きると通学バスはすでに出発した後だった。先生に叱られるのが怖かったため、いつも朝ご飯も食べず5kmも離れた学校まで走って行った。その少年が韓国の男子マラソンの新星となった。

16日に開かれた03年東亜(ドンア)ソウル国際マラソン兼第74回東亜マラソン大会で2時間8分43秒を記録し、ガット・タイズ(南アフリカ共和国)と1秒差の2位なったチ・ヨンジュン選手(22、コーロン)。チ選手は、春雨の中、韓国最高記録(2時間7分20秒)には及ばなかったものの、自己最高記録(2時間9分48秒)を短縮したことに満足を示した。

「4ヵ月で自分の記録を1分5秒も縮めたことに満足しています。私の目標は地道に世界記録に近づいていくことです。まだ若いので目標達成までの時間は十分だと思います」

チ選手の故郷は、忠清南道夫餘郡草村面(チュンチョンナンド・プヨグン・チョチョンミョン)。親が朝早く畑に出かけた後、朝寝坊をしたチ選手は、いつも1日1回しかない通学バスに遅れ、隣の石城面(ソクソンミョン)にある石城中学校まで走って通った。そのうち、足に力が付き、心肺機能も強化された。朝寝坊のおかげでマラソンランナーとして欠かせない二つを得たわけである。

初めて陸上大会に出場したのは中学3年の時。チ選手の才能に注目した体育教師が、大会に出場したら体育の点数を良くすると言ったのがきっかけとなった。夫餘市民体育大会の800m、1500mで2位を占め、その後の道大会の3000mで優勝し、本格的な陸上選手としての道を歩むことになる。

忠南体育高校の時代には、出場したすべての大会で5000mを席巻し、これによって、「韓国マラソンのドン」と呼ばれるチョン・ボンス監督に抜擢され、00年コーロンに所属することになった。チョン監督は01年この世を去ったが、チ・ヨンジュンはチョン監督の遺作であるわけだ。

チ選手は昨年、訓練もきちんとできていない状態で、中央日報マラソン大会に出場し3位をマーク、可能性を確認させた。フルコース3回目の出場である今回の東亜マラソンは、訓練の成果を発揮できる初の大会。中国昆明(クンミン)で「地獄の高地訓練」を終えたうえ、コンディションもよく、記録短縮には自信があった。

「雨さえ降らなかったら韓国最高記録に十分近づけたと思います。雨のため、体温が落ち、足が硬くなってレースの後半にかなり苦労しました」。

チ・ヨンジュンは、各種大会の賞金の着実に貯めてきた月掛け金で、昨年故郷の親に28坪の家を建ててあげたほど、親孝行な人だ。マラソンを通じて今日のチ・ヨンジュンの存在があるだけに、彼のマラソンにかける愛情は特別なものだ。

チ選手の次の目標は、8月に開かれる世界選手権大会で月桂冠を頭に載せること。また、来年のアテネオリンピックで金メダルを取って、韓国史上初めて2時間6分台の記録を立てるのがチ選手の最終の目標だ。このような夢があるがゆえに、韓国マラソン界にも希望の灯が見える。