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米爆撃機のグアム増派は「多目的」対北朝鮮布石

米爆撃機のグアム増派は「多目的」対北朝鮮布石

Posted March. 07, 2003 22:48,   

イラク戦争のための単純な再配備なのか、それとも北朝鮮攻撃の準備用なのか。

爆撃機24機のグアム配備など、韓半島周辺の米軍戦力増強をめぐる緊張と論争が高まっている。

米国政府の公式な説明は、「イラクに集中している間に、北朝鮮が誤った判断をしないようにするための抑止力補強措置」ということだ。しかし、米国政府内では、この爆撃機が攻撃用であるという発言も同時にみられる。

最近の韓半島周辺の米軍戦力の変化は、△米本土にあったB−52などの長距離爆撃機24機のグアム移動、△空母カールビンソンの韓半島海域への移動、△待機中の在韓米軍2900人に対する6カ月勤務延長措置、△空軍要員2000人増強要請などだ。

しかし、このうち空軍要員の増強は、爆撃機移動に伴う支援要員の移動であり、在韓米軍勤務の延長も、イラク戦争による世界的な循環配備が暫定的に中断されたことによるもの。

カールビンソンの移動も、日本海域にあったキティホークが中東に移動したことによる空白を埋めるための措置だ。したがって、実際は北朝鮮の核の危機による戦力増強と解釈するのは困難というのが、軍事アナリストの見方だ。

しかし、爆撃機24機のグアム配備は、有事の際、一度に韓半島にまで出撃することができる位置への移動という点で、明らかに北朝鮮を意識した戦力増強措置と考えられる。

すなわち、ブッシュ大統領が最近「軍事力使用も最後の手段としてテーブルの上に乗せられている」と強調したことで、国防総省が大統領にすべての選択肢を与えるために命令を下したと解される。

これに関連し、米紙ニューヨーク・タイムズなどは、「米国が北朝鮮の核施設の爆撃を具体的に計画した1994年にも、今回のような方式の戦力増強が行われた」と伝えた。

実際に、北朝鮮の核問題で緊張の高まった1994年初めに、パトリオット・ミサイルとアパッチ攻撃ヘリの韓国配備を検討、チームスピリット訓練を再開させると米国発で伝えられた。

当時、韓米両国は、1989年にできた韓米連合防衛戦力増強計画による措置であるとして、北朝鮮の核危機との関連を否定したものの、緊張は高まった。

そして3月の「火の海」発言など、北朝鮮の脅威が続くなか、ホワイトハウスは6月半ばに、北朝鮮の核施設爆撃に備えた戦力増強計画を極秘にたてていた。

この計画は、第1段階、在韓米軍2000人増派→第2段階、爆撃機の韓半島近隣への配備、韓国内の米国民撤収準備→第3段階、米軍数万人増派である。

しかしこの計画は、カーター元大統領の北朝鮮訪問により仲裁案が設けられ、論議が中断された。

現在と比べると、1994年6月の爆撃機配備は、北爆という明らかな目的をもって計画されたが、今回の配備命令は、北爆の事前段階の他の措置が併行されておらず、まず実行に移されたという点で明らかな差がみられる。

このような点で、韓半島専門家らは、今回の爆撃機配備命令を「対北警告用+挑発抑止用+有事攻撃用」などの多目的な布石から出た「ゴム粘土」のようなものだと喩えている。

すなわち、いじる者の心しだいで、槍を作ることもでき、盾を作ることもできるという意味だ。



李基洪 sechepa@donga.com