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「北朝鮮の核脅威に屈折せぬ」 ブッシュ大統領、一般教書演説

「北朝鮮の核脅威に屈折せぬ」 ブッシュ大統領、一般教書演説

Posted January. 29, 2003 22:32,   

ブッシュ米大統領は28日、今後1年間の施政方針を盛り込んだ一般教書(State of the Union)演説を通じて、米国は北朝鮮の核脅威に屈服しないと明らかにした。

ブッシュ大統領は、上下院の合同会議で行った演説で、「最近の北朝鮮政権は核プログラムを利用して恐怖を引き起こし、譲歩を得ようとしている。米国と世界は脅迫に振り回されない(America and the world will not be blackmailed)」と述べた。

続いて、「米国は平和的解決策を模索し、核兵器に頼るのはただ孤立と経済低迷、相次ぐ苦境をもたらすだけだということを示すために、韓国、日本、中国、ロシアとともに協力している」と述べた。また「北朝鮮政権は核の野望を断念さえすれば、世界で尊敬を獲得し、国民にとっての復興を達成できる」と述べると同時に、北朝鮮が国際協力を得るためには、核を先にあきらめなければならないと強調した。

ブッシュ大統領は北朝鮮の政権を狙って、「韓半島では抑圧的なある政権が、恐怖と飢餓にあえいでいる住民を治めている。90年代に米国はジュネーブ枠組み合意が北朝鮮の核兵器獲得を阻むことができると信じたが、もう私たちは北朝鮮が世界を欺いており、核兵器を引き続き開発してきたことを知っている」と述べた。

また、「今日のテロとの戦争で最も深刻な危険、米国と世界が直面した最も深刻な危険は、核、生物化学兵器を求め所有する無法者政権(outlaw regimes)」のためであり、「これら政権はそのような武器を脅迫、テロ、大量殺傷などに使う可能性があり、またそれをためらいなく使われるテロリストたちに提供するか、売り渡す可能性もある」と述べた。

ブッシュ大統領はこの日の演説で、イラクのサダム・フセイン大統領は「最後の機会」を逃したと述べ、イラクが大量破壊兵器を破壊しない限り、軍事作戦を取る方針であることを明らかにした。

同大統領は「米国と世界は韓半島の教訓を学び、イラクでさらに大きな脅威がもたげるようにしてはならない」とし、「無謀に侵攻したことやテロリズムと連携、潜在的富を持っている残忍な独裁者が重要な地域を支配して、米国を脅威するのを許してはならない」と述べた。

一方、ブッシュ大統領は「米国は来月5日、国連安保理の召集を要請し、パウエル国務長官がこの会議で、イラクの不法兵器開発プログラムと兵器隠とく、テロ集団との連携などの情報を提出するだろう」と述べた。



韓起興 eligius@donga.com