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[社説]同じ考え方の人だけ集まると

Posted January. 28, 2003 22:42,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領のやぼったい「現場語法」には、立候補当時から、これに魅了される人もいれば、不安がる人もいた。現場の雰囲気に合わせて原稿にないコメントをしたりすると躍動感は溢れるが、ややもすれば誤解や議論のネタを提供したりもする。

盧次期大統領が大邱(テグ)で行われた国政討論会で「意見の異なる人を政府内に引き込むようにという助言は、実践しがたい」と述べたのも、盧武鉉式の修辞法で、新政府の改革性を強調したものと考えられる。盧次期大統領の発言通り、政府内に異なる見解を持った人、利害関係と基盤が異なった人などが混ざっていると、チームワークが乱れ、行政の効率性が落ちる側面があり得る。

ただ、政府内に同じ考え方の人ばかり集まるときに生じる集団思考の危険についても警戒する必要がある。政治的な指向と思考の方法が同じ「同類」の人々だけが集まって政策を論議し決めたため、内部検証に失敗し間違ったケースは現代政治史で数え切れないほどみられる。

大統領が見解の異なった人を引き込まないとの考えを示している状況で、政府官僚が異なった考えを述べるのは相当難しいはずだ。政府内で政治的な指向が異なる人にされるのを恐れて、沈黙を強いられる雰囲気が醸成されれば、盧次期大統領が話した「討論共和国」は実現し辛くなる。

米国のホワイトハウスにも、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官などといったタカ派のそばに、パウエル国務長官のようなハト派が存在しているからこそ、バランスが取れているといわれる。政権引き継ぎ委員会の改革派教授らのそばに、実務経験を備えた官僚出身が布陣することによって、安定感を与えられるのも同じ理由からだ。盧次期大統領と高建(コ・ゴン)首相候補も、今までは政治的な路線が同じだったり「見解が一致」する部類ではなかったが、今後の対応次第では改革と安定を調和させるパートナーになり得る。

盧次期大統領には、自分に反対の意を示す人々の中からも、専門性のある人を抜てきし、それらの意見を聴取する、「大きな政治」を見せてほしい。