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テレホン・バンキングで不正引き出し事件

Posted January. 28, 2003 22:36,   

全羅南道(チョルラナムド)地方警察庁のサイバー犯罪捜査隊は、国民(グクミン)銀行の光州(クァンジュ)支店の顧客であるジン氏(57、不動産賃貸業、光州東区)が、自分の口座から1億2802万ウォンが不正に引き出されたと通報し、現在捜査を進めていると発表した。

▲事件の発生〓警察によると、2日、ソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)2街の米ドル両替業を行っているクォン氏(65、女性)に、ソウル地域の言葉を使う30代初めの男性が近づき、「ドルが必要だ」と言った後、ジン氏の口座から9000万ウォンを引き出し、クォン氏とクォン氏の夫、それに実弟名義の通帳に5回に渡って振り替えし、7万5000ドルを両替したと言う。

犯人は、クォン氏の目前でクォン氏の携帯電話を使い、国民銀行のテレホン・バンキングサービスに接続し、ジン氏の利用者番号、利用者暗証番号、個人別承認番号、口座番号、口座の暗証番号を入力して、クォン氏に振り替えが行われたのかを確かめさせた。

犯人は2日後の4日午前、明洞2街で靴屋を営んでいるイム氏(53)に、「商品券を買いたい」として、ジン氏の口座から2850万ウォンをイム氏の口座に振り替えた後、100万ウォンに値するデパートの商品券300枚を受け取ったという。

その後、犯人は、他の靴屋でまた同じ手口を使って952万ウォンを振り替えし、デパートの商品券100枚を手にして逃げた。

▲警察の捜査方向〓警察は、犯人がジン氏の利用者暗証番号や個人別承認番号など、テレホン・バンキングへの接続に必要とされる情報を正確に知っていたことから、△銀行の職員が関わっている可能性△銀行の端末が盗聴された可能性△被害者の周りの人々による犯行の可能性などに焦点を当てて、捜査を進めている。

警察は、国民銀行側が[利用者暗証番号や個人別承認番号などは顧客のみが知っており、銀行の職員は知ることができない]と述べているが、利用者暗証番号や個人別承認番号などが入力された銀行のセキュリティー・システムを解除すれば、個人情報が漏洩しかねないということを掲げ、銀行関係者による共謀の可能性も排除していない。

警察はまた、98年にハナ銀行の清潭洞(チョンダムドン)支店の不正引き出し事件のように、テレホン・バンキングのARS交換機の端末に、盗聴機と数字判読機を取り付けて個人情報を収集した可能性や、被害者の電話機に盗聴装置が設置されていた可能性についても捜査している。

これと同時に、被害者ジン氏がテレホン・バンキングで取引を行っていることを知っている周辺の人々と、ジン氏の不注意で個人情報が漏洩した可能性についても調査を行っている。

▲捜査の経過〓6日、ジン氏から通報を受けて捜査に取り掛かった警察は、これまでジン氏の口座から引き出されたお金で振り替えをされた、都市銀行3行に対する押収捜索令状をとって、両替屋などの身元を確認したり、国民銀行のテレホン・バンキングへの接続記録を分析するなど捜査を行ってきたが、まだこれと言った手がかりをつかめずにいる。

警察は、ジン氏の周辺の人物についても捜査を行い、特定人物については、闇ドル交換屋と対質まで行ったが、犯人ではなかったことが明らかになった。

ジン氏は、警察で「たぶんハッキングされたと思う。テレホン・バンキングの情報を漏洩したこともないし、私の周りには問題がない」と述べた。



shjung@donga.com