盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領は、早ければ3月に米国を訪問するものとみられる。
盧次期大統領の対米特使である与党民主党の鄭大哲(チョン・デチョル)最高委員は14日、KBSテレビのラジオ番組に出演し、ケリー米国務次官補(東アジア・太平洋担当)が13日、盧次期大統領に会った際「3月中の訪米」を要請したとし「今回、わたしが特使として米国を訪問すれば、日程や議題の詳細などについて、もう少し具体的に話し合えるものと思われる」と話した。
鄭最高委員はまた、ケリー次官補と会った別の機会に、次期大統領陣営が検討している、△朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に核開発を放棄させる△米国が北朝鮮の体制を保障することを一括して解決する案についても話し合った。
14日、ソウル中区貞洞(チュング・チョンドン)にある駐韓米国大使公邸で行われた国会統一外交通商委員会所属の与野党議員らとの朝食を兼ねた懇談会に出席した民主党の李昌馥(イ・チャンボク)議員によると、ケリー次官補は「北朝鮮が求めている体制保障は可能だ」としながらも「だが、依然として確実な(体制保障の)見返りがないのではないか。体制保障の具体的な方式については依然決定されたものがない」と話したという。
ケリー次官補はまた、議員らが米朝間の直接対話の代わりに国連安全保障理事会を通じた対話を検討してみる考えはないかと尋ねると「核不拡散条約(NPT)脱退問題などは自然に安保理に付託されるはずだが、安保理にだけ全てのものを任せておくのが米国の政策ではない」とし「北朝鮮核問題は、韓国と話し合いながら処理していきたい」と述べた。
次官補はまた「対イラク攻撃が終了すれば、次の標的は北朝鮮になるのではないか」と尋ねた議員の質問に「イラクと北朝鮮は異なる。現在、米国の対北朝鮮政策は、対イラク攻撃以降も変わらないだろう」と話した。
一方、駐韓米大使館は「ケリー次官補は『北朝鮮体制保障の可能性』をコメントしたことがない」と否認した。
ケリー次官補は、14日、林東源(イム・ドンウォン)大統領統一外交安保特別補佐役、任晟準(イム・ソンジュン)外交安保首席秘書官、外交通商部の李泰植(イ・テシク)次官補と会談した後、次の訪問先である中国へ向かった。
尹鍾求 jkmas@donga.com






