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「ビッグデイールはしない。財閥の自主性にまかせる」引き継ぎ委

「ビッグデイールはしない。財閥の自主性にまかせる」引き継ぎ委

Posted January. 08, 2003 22:32,   

韓国の次期大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏は、人為的な財閥改革を排除し、市場メカニズムに任せる方法で財閥改革を進める方針であることが分かった。また政権引き継ぎ委員会も、政策開発の過程で財界の立場と見方を十分に受け入れる方針だ。

盧次期大統領陣営がこうした立場を示したのは、財閥改革をめぐって財界一部で高まっている懸念を払しょくさせる狙いがあるものとみられる。

引き継ぎ委の金振杓(キム・ジンピョ)副委員長は8日、ソウル世宗路(セジョンロ)の政府中央庁舎別館で記者会見を行い「企業の構造調整や系列分離の問題について、引き継ぎ委の立場が具体的にまとまっていないのに、過った情報が流れ、国内外の投資家を混乱させている。財閥改革は、自主的・漸進的・長期的という3つの原則に従って進める予定であり、人為的な方法は通さずに市場メカニズムに任せる方法で進めるというのが盧次期大統領の立場だ」と述べた。

金副委員長はまた、「盧次期大統領は、企業構造調整に関する事案のほとんどが立法を必要としているだけに、急ぐわけにもいかないし、急ぐつもりもない。構造調整を市場のメカニズムに任せるいうのは、5年前、通貨危機に見舞われた際、金大中(キム・デジュン)政権が行ったビッグディール(企業間大規模事業交換)のような人為的な政策は排除することを意味する」と説明した。

大企業に設けられている構造調整本部の解体についても「構造調整本部はその形がさまざまなうえ、制裁を加える法律的な方法もないため、議論の対象にはならず、企業が自主的に決めれば良い」と述べた。

さらに金副委員長は、「新政権の財閥改革政策が特定財閥グループを狙っているという主張は、まったく根拠のない話だ。現在も今後も絶対そういうことはないだろう」と強調した。



朴重鍱 sanjuck@donga.com