
映画やドラマもこれぐらいなら、あまり作りすぎたと言われないはずだ。だが現実に本当に夢のようなことが起きた。
「週末ボウラー」が、釜山(プサン)アジア競技大会の団体戦で、銀メダルに輝いた国家代表をはじめ、韓国と日本のプロのトップランカーとプロ選手を破って、韓国最高権威の大会である第4回サムホコリアンカップ、韓・日国際ボウリング大会で優勝した。
話題の主人公は、崔ジョンインさん(24)。崔さんは5日、釜山(プサン)の南山(ナムサン)ボウリング場で開かれたマスターズ試合の1、2位決定戦で、プロボウラーの崔ジョンイン(ルキ通商)を203−182で押して、優勝カップを手にした。
安山(アンサン)のエイスボウリングセンターのプロショップで、ボウリングボールの技術士として勤めている崔さんは、純粋なアマチュア同好会のメンバー。169センチ、57キロと小柄の崔さんは高校時代に運動をした経験がまったくなかったという。
崔さんがボウリングと縁を結んだのは、5年前、慶尚北道(キョンサンプクド)安東(アンドン)工業高校を卒業してから、ボウリング場の社員に採用されたのがきっかけだ。初めはお客の少ない夜間を利用して、趣味でやっていたのがすべてだった。
こうして、つちかった実力で、去年からは町中で「強者」という話を聞くまでになった。これに、大きな夢を抱いて、第7期プロテストにチャレンジしたが、第1次テストで見事に落ちてしまった。今年、第8期テストの時は手首にけがして出場さえできなかった。これまでの入賞経歴は国民生活体育杯で2位になったのが唯一だ。
だが、崔さんのチャレンジは、とどまるところを知らなかった。サムホコリアンカップ大会が今年からアマチュアにも門戸を開いたというニュースを聞いた崔さんは、京畿道龍仁市水枝邑(キョンギド・ヨンインシ・スジウップ)テソンボウリング場で開かれた予選に参加し、堂々2位で、出場権を手にした。
その時から、彼の夢のようなドラマが始まった。2日、大会初日の予選を軽く通過したのに続き、ベスト16のラウンドロビンを経て、ベスト5のマスターズに4位で入る異変を生み出した。
続いて5日のマスターズ試合では、4、5位戦からスタートして、最終の1、2位決定戦まで、続けて4回すべてを逆転勝ちで飾った。プロの宋インソク(サムヒョップ貿易)、プロ強者の金クァンウク(光陽市役所)、プロ最強の金ヨンピル(ハンドク建設)が、崔さんの突風にまったく簡単に崩れた。
本選1位に上り詰めたプロの崔ヨンジンさえ、21点の大差で敗北を喫してしまった。自分の年俸よりはるかに多い2000万ウォンの優勝賞金を獲得した崔ジョンインさんは「負けても恥ずかしいことはないという気持ちで試合に臨んだ。リリースの時、あまり早く起きるのと、感情をコントロールするトレーニングをして、来年のプロテストにチャレンジする」と優勝の感想を述べた。
張桓壽 zangpabo@donga.com






