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現代と古代が同居 チュニジア旅行はいかが

現代と古代が同居 チュニジア旅行はいかが

Posted November. 07, 2002 22:43,   

チュニジアを旅行する楽しみは「アラビアンナイト」の大臣の娘、シェエラザードが物語りを聞くのに比肩できる。

長くのびた国土に沿って旅をしながら、砂漠の遊牧生活から高層ビルの建つ現代都市カルタゴでビザンチンに至る古代文明、第2次世界大戦前後の帝国主義時代のヨーロッパのこん跡まで多様な文化コードに接することができるからだ。塩野七生の「ローマ人の物語」は、チュニジアの根となるカルタゴを中心に古代国家のし烈な戦闘をいきいきと現実に呼び起こす。「時間を行き来する」ことへの期待を抱いてハンニバルと砂漠のベルベル族に会う狭い門に足を運んでみる。

●砂漠と海辺をつなぐ三角ルート

北アフリカのマグレブ(フランスの支配を受けたイスルラム3国のことで、チュニジア、モロッコ、アルジェリアを指す。「日が暮れる西」の意)3国のうちの1国、チュニジアは韓国から飛行機でまる一日かかる所だ。直行便がないため、パリ、フランクフルトなどを経由し、さらに2〜3時間を飛行機で移動しなければならない。首都はチュニス。長期間の植民地支配を経て経済復興期を迎えているのだが、いまだにチュニス市街地は1960、70年代のソウルの姿をしている。

チュニスの代表的な博物館は、1882年に建設されたバルドー博物館だ。マグレブで最も重要な考古学博物館であり、世界最高のモザイク収集館である。3階建ての壁と床が全部モザイクで施されている。ここを起点に大統領宮がある町、シディ・ブ・サイドと旧市街地のメディナを中心に市場と街の風景を観光するのが、チュニス観光の主なプログラムだ。

しかしチュニジア観光の本当の魅力は、南部都市のトズールから始まる遊牧民村探訪にある。アフリカ内陸深くに住居地を作って入るベルベル族とオアシス、砂漠の土穴旅館で送る一晩は、どんな旅行の楽しみとも比べられない経験だ。

チュニジアをきちんと旅行するためには、まず地図をひろげて首都チュニスを中心に三角形を描いてみることだ。

まずチュニスから飛行機で1時間ほど離れた内陸地方のトズールへ南下する。空港があるトズールは陸路で4、5日かかる首都と他の都市を容易につないでくれる所だ。ここを基準点に砂漠と遊牧民たちの生活ぶりをのぞける村、ネフタ、チェビカ、タマルザ、マトマタを順番に見回ったあと、東部にある海辺のリゾート地に移動する三角行脚がチュニジア旅行の黄金コースだ。

ヨーロッパの人々は、未舗装道路の多いこれらの都市を旅するために、主にレンタカー(ランドローバー)を利用する。運転手とガイドがつくパッケージ型のランドローバー商品もある。自由人という意味の「アマジグ」と呼ばれることを好むベルベル族は、オアシス村のチェビカと遊牧民の村タマルザ、マトマタで会える。このうち、マトマタは映画「スターウォーズ」の撮影地でもあった。荒い砂漠を背景にジェダイに選ばれた主人公が登場する場面を記憶する人なら、容易にマトマタを想像できるはずだ。

●ハッカ葉と涼しいおしぼり

チュニジアはどの都市、どの村に行っても異邦人を歓待する方だ。荒れた砂漠を走ってきた客を迎える最初の礼儀は、喉の底まですっきりとさせるハッカの葉っぱと冷たいおしぼりの接待。ホテルでも一般家庭でも例外はない。

細い水の流れが溝に従ってつながるオアシス村のチェビカも、そういう風に客を迎える。オアシス村は大半が規模が小さく、韓国の民俗村のように観光地化している。オアシス村を生計手段にしているベルベル族でさえ、より文明化した近くの都市に生活基盤を置いている。オアシスでは、観光客を相手にターバンの巻き方で5ドル、砂漠で採集したサソリをガラス瓶に入れた記念品で1〜10ドルを取っている。

こういう村を移動しながら砂漠生活を体験できる方法が、まさに穴居旅館での一晩だ。砂漠のホコリを避けて地面を掘り、その中に穴を作って客室を設けたのが穴居旅館だ。平地から階段を下りて行くと広い庭を中心に円を描くように2、3階建ての規模で客室が作られている。

一見、土で作った監獄のようだ。砂風を避けるための大きな木で作られた門が、窓のない客室に付けられている。客室の内部に入ると、カーペットが敷かれていて、ベッドがおかれている。旅館によっては電気が入る所もある。常時摂氏20度程度の温度が維持される穴居の中は快適だ。外の砂風の音は一つも聞こえなく、裸足で土の上を歩く音まで聞こえるほど静かだ。食事は、チュニジアン・サラダとバーベキュー。なによりも真夜中にたいまつを持って眺める砂漠の空がファンタスティックだ。空をぎっしり埋めつくした星があるからだ。

李ジョンヒョン・旅行コラムニスト nolja@worldpr.co.kr