朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は25日、外務省スポークスマンの談話を通じて、核問題解決に向けた米朝間の不可侵条約を提案し、核開発計画の放棄を前提とする韓米両国の要求を拒否した。
しかし、北朝鮮がこの談話で不可侵条約と核問題解決の一括妥結を提案したことで、韓米日3国の調整結果が注目される。
北朝鮮の外務省スポークスマンは談話で「いま米国と一部の追従勢力は、われわれが武装を解除した後に交渉することを主張している。これはまことに非正常な論理だ。われわれが真っ裸になったら、何を持って対するというのか」と述べ、核の放棄を前提とする米国側の要求を拒否した。
同スポークスマンはさらに「朝鮮半島で生じている重大な事態を打開するために、われわれは、朝米間に不可侵条約を締結するのが核問題解決の合理的かつ現実的方途となると考える。米国が不可侵を法的に確約するなら、われわれも米国の安保上の憂慮を解消する用意がある」と述べた。
北朝鮮の中央放送と平壌放送を通じて報道された談話は、17日に韓米両国政府が、北朝鮮が核開発計画を認めた事実を発表してから8日後に出された初めての公式反応だ。
同スポークスマンは「われわれは米国大統領特使に、米国の加重する核圧殺の脅威に対して、われわれは自主権と生存権を守るためには核兵器はもちろん、それ以上のものも持つようになっていると言明した」と核開発計画を認めた背景を明らかにした。
さらに「すべての問題を解決するには、協議の方法もあり、抑止力の方法もあり得るが、われわれはできるだけ前者を望んでいる」とつけ加えた。
また、1994年に締結された米朝枠組み合意の各条項を一つひとつとり上げ「米国が順守したのはたった一つもない。ブッシュ政権がわれわれを『悪の枢軸』と規定して核先制攻撃対象に含めたことは、朝米共同声明と朝米基本合意を完全に無効化させた」と主張した。
これに対して韓国外交通商部の石東演(ソク・ドンヨン)スポークスマンは論評を出し「北朝鮮が核開発計画の実体をより明確にし、韓半島の和平と安全のために、この問題への国際社会の憂慮を速やかに解消することを求める」と述べた。
一方、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席のため、メキシコのロスカボスを訪れている金大中(キム・デジュン)大統領の側近は、「北朝鮮が提案した不可侵協定は、従来の平和協定要求から一歩退いたもので、それなりに意味がある」と評価した。
一方、米国の国務省の高官は、北朝鮮が米朝間の不可侵条約の締結を提案したことについて、「一両日中に(その問題について)回答する意向はない」と言ったと共同通信が25日伝えた。
メキシコで開かれるAPEC首脳会議に出席するため現地を訪れている同高官は、それ以上の言及は避けたと共同通信は伝えた。
日本政府は、北朝鮮側の提案に対して公式反応を示さず、真意の把握に努めた。小泉純一郎首相は記者に対し、北朝鮮の提案について「真意が分からない」と述べた。
一方、日本の主要新聞はソウル発で比較的比重をおいて取り扱った。
日本経済新聞は「北朝鮮の提案は、核カードを利用して米国の対北敵対政策の解消と金正日(キム・ジョンイル)体制の存続を狙っている」と分析した。
ある関係者は「平和協定は、停戦協定体制の基本枠を変えなければならない問題であるため、容易に手をつけられないうえ、米朝関係正常化を前提とするため、難題が多いのが事実だ。しかし不可侵条約は、そのような問題と無関係だとみることができる」と語った。
成東基 ysmo@donga.com esprit@donga.com






