与党民主党の内紛がますます嫌悪になっている。金令培(キム・ヨンベ)議員が「大統領候補選びは詐欺劇だった」「神経を逆なですると、その内容を全部暴露する」とした発言に、盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補側が激しく反発し、党内紛は取り止めのつかない状況に突っ走っている。民主党が政治発展の新しいページを切り開いたとして、あれほど自画自賛していた国民参加型の大統領候補選びが、今になって詐欺劇だったとは、国民をからかっている感じだ。
われわれは、何よりも選挙管理委員長として候補選びの党内選挙を総括していた金議員の口から、そういう発言が出たことに注目する。選挙を行う過程で起きたことについて、誰よりもよく知っているはずだという点で、決して一時的な突出発言とは片付けられない。
実際、選挙当時、選挙の公正性について、いろんな話が飛び交っていた。選挙人団について、その大部分は各候補陣営が動員した人たちで、その過程で法外な金品が交わされたという噂が盛んに言われていた。盧候補が初めて1位に立ち、勝利への足元を固める基盤となった光州(クァンジュ)で、民主党青年組織の「連青」が大挙動員されたし、その幕裏では「見えない手」が働いているという、いわゆる「大統領府陰謀論」も提起された。候補たちの相次ぐ中途辞退と関連し、外部からの圧力説をめぐる論議も起こった。しかし、どれ一つとして十分に明らかにされないまま、選挙ムードに覆われてしまった。
金議員が、詐欺劇だと決めつけたことが、こういうことをとどんな関係があるのか、または別の事項なのかを、金議員は明確にし詳しく明らかにすべきだ。金議員自ら「暴露する」と発言しただけに、公開をためらう理由がない。そうしてこそ、国民は民主党の選挙に正当性があったのかを判断することができるだろうし、さらには今後の国民参加型の候補選びが正しく定着できる土台がつくられるはずだ。
ただ、われわれは、選挙当時、選挙管理委員長として口すっぱく同制度をたたえて結果に対する承服を強調していた金議員が、それをけがしているのも自己矛盾ではないかという考えをふるい落とせない。選挙過程であった、明らかにすべきことをきちんと明かすことができなければ、彼に対するこのような否定的なイメージはさらに固まることだろう。






