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国産血友病治療剤でAIDS感染の男性、徹底的な真相調査訴える

国産血友病治療剤でAIDS感染の男性、徹底的な真相調査訴える

Posted September. 15, 2002 22:49,   

「製薬会社はいまだに輸入製品や輸血のためにAIDS(後天性免疫欠乏症)に感染したのだと主張していますけど、当時、輸入製品は入手することもできなかったし、1991年に国産治療剤が出た後は輸血はしていません」

「当時は、AIDS検査を受けないと国産治療剤ももらえませんでした。私もAIDSに感染していないことを確認してから国産製品を使い始めました」

1990年代初め、国産の血友病治療剤を注射されてAIDSに感染したA氏(33)は15日、本紙とのインタビューで「今度はきちんと調査が行われて、胸の中のしこりを取ってくれてほしい」と訴えた。

汚染された国産の血友病治療剤で18人が集団でAIDSに感染した事件について、再調査が開始され、A氏は「保健当局や国会が真相究明に取り組むなら積極的に協力する」と話した。

専門職についているA氏は、大学2年生だった1993年末、AIDSの判定を受けて大学を辞めたあと、隠れて10年間暮らしてきた。彼は2年前からAIDSの症状が表れはじめ、ストレスを受けたり少しでも無理をすると、体に赤い水泡ができ、舌に吹き出物ができる。体力が低下し、睡眠を我慢できないため、道路を走っているときでも、車を停めて寝入る。

「最初、AIDSの陽性反応だと知らされた日は、あまりにもあきれて笑ってしまいました。人の話のように聞こえました。両親も泣き出し、足の不自由な私をおぶって面倒を見てくれた兄が製薬会社の関係者たちとけんかをするのを目にしてから、現実なんだなと思うようになりました」

彼の今の血小板数値は正常人の10%しかない。腎臓も片方は小さくしぼんだ。

しかし、彼はAIDS治療剤を使うことを勧める医師の勧誘にもかかわらず、蒸した人参(紅参)と漢方薬などを服用しながらAIDSと戦っている。治療剤はすぐ効果があるかも知れないが、結局は耐性ができてお手上げになるからだ。

「集団感染した当時、ある母親は2人の幼い子どもたちに国産の血友病治療剤を打たせたらみな掛かってしまいました。輸血や外国製の薬剤など全然使ったこともない子どもたちなんです。しかし、血友病は遺伝するうえ、AIDS患者だということが分かると、周りの人から避けられて生活ができなくなるので、積極的に補償を要求することもできないでいるのです」

彼は、AIDSだけでなくC型肝炎にも掛かった。同じく血友病患者の母方の叔父もC型肝炎で苦労した。韓国血友財団の調べによると、1600人余りの血友病患者のうち50%がC型肝炎ウィルスにも感染している。A氏は「しかし国内の製薬会社を相手に訴訟を起こしたため、むしろぶこく罪で牢に入れられた患者もいる」とため息を吐いた。

「先進国では、数千人の血液を濃縮してつくる治療剤の代わりに、安全な遺伝子組み換え血友病治療剤を90年代からすでに使っています。それなのに、保健当局は国内製薬会社の話だけを聞いて、力のない患者たちの輸入要求を黙殺してきました」

今回の調査で感染の原因が明確に判明するとしても、彼のウィルスとの戦いが終わるわけではない。

「お医者さんたちとマスコミが関心を持ってくれているから、AIDS治療剤が現れる日まで粘ります」



dongho@donga.com