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米、イラク攻撃でサウジの協力得るのに失敗

米、イラク攻撃でサウジの協力得るのに失敗

Posted August. 28, 2002 22:11,   

ブッシュ米大統領は27日、休暇先のテキサス州クロファード牧場で、サウジアラビアのスルタン駐米大使と会い、イラクのフセイン大統領が世界平和の脅威になっているとの考えを強調した。

ホワイトハウスのフライシャー報道官は「ブッシュ大統領は、イラクのフセイン大統領が世界と地域の平和に脅威になっており、同大統領のいない世の中が、より安全だろうという点を、もう一度明確にした」と伝えた。

ブッシュ大統領のこうした発言は、チェイニー副大統領が、前日、フセイン大統領を強く非難し、イラクに対する先制攻撃の正当性を強調したことに続いて出てきたもの。

この日の会談は、ブッシュ大統領がフセイン大統領の除去に向けて、サウジとの協調を模索するためのものとみられる。CNNテレビなど米マスコミは、ブッシュ大統領が、米国のイラク攻撃に強く反対しているサウジを説得することに失敗したと報じた。

一方、ラムズフェルド米国防長官は、対イラク攻撃についての米国内の批判世論について「攻撃は、合意ではなく統治権のレベルから決定されるだろう。正しい決定をくだし、正しい行動を取るのは、意見一致よりはるかに肝要だ」と強調した。

しかし、共和党のヘイグル上院議員と民主党のゲパート下院議員などは、ブッシュ大統領がイラクを攻撃することに先立ち、議会との協議を経るべきだと求めるなど、米政界でも批判とけん制の声が出ている。

ホールブルク元国連大使は、この日、ワシントンポスト紙の寄稿文を通じて「バグダッドへ行く道は、国連安全保障理事会を経るべきだ」と述べ、イラク攻撃に先立ち、国連安保理の支持決議を得なければならないという考え方を強調した。



韓起興 eligius@donga.com