武器販売会社に雇われた美貌の女性ロビーストが、購買決定権を握る権力者に対し体を使ってロビー活動を行なったスキャンダルが、先進国でも時々起こる。体を使うロビーストたちは、芸能界での自分の存在を高めたり回顧録の販売収益を上げるために高官との関係を暴露し、権力者が恥をかかされるケースは間々あることだ。韓国でも、リンダ・キムという武器専門ロビーストが元国防部長官と熱いラブレターをやり取りし、2人の「不適切な関係」がうわさされ波紋を呼んだ。
◆市民団体は、不適切な関係への法務当局の適切な捜査を求めた。だが、両者の主張が一致し、前後関係やロビーが成功したかどうかが明らかにならなければ、贈収賄を成立させることは難しいだろう。しかし、見返りを狙って近づいた誘惑を愛と感じた晩年の長官を純粋と言うべきか、道徳不感症と言うべきか、いずれにせよ、ちまたを大いに騒がせた事件だった。最高裁判所の判例によると、性的供応はもとより異性とのセックスも贈収賄と認定される。セックス賄ろは、かばんに入った現金より「運搬」は簡単だが、はるかに危険な結果を招く。刑務所に入るだけではおさまらず、家庭崩壊をもたらすためだ。
◆検察の放送芸能界不正捜査が「性の上納」にまで拡大する見通しだ。放送関係者たちが、デビューしたての新人をキャスティングする条件で「性の上納」を受けたという情報を検察捜査チームが確保したようだ。芸能界ニュースを伝える新聞はイニシャルまであげているが、どこまでが事実かは判断しがたい。ビッグスターを夢見る新人が露骨に誘惑するという話もあり、放送関係者が先に芸能人に目をつけることもあるという。このように体を使ってロビーをしてビッグスターになると、放送局関係者と芸能人の権力関係、すなわち「甲と乙」が入れ替わり、放送局関係者は腰を低くして出演をお願いしなければならなくなる。
◆芸能プロダクションが影響力拡大のために、政財界の高位層と芸能人の仲介役割をしたといううわさも流れている。芸能界捜査が、ややもすると政財界の大規模セックススキャンダルに広がる可能性もなくはない。エイズ予防のスローガンとして作られた「セーフセックス(safe sex)」は、このような場合にもよくよく考えるべきだろう。「性の上納」と授受は、身を滅ぼして奈落に落ちる危険なセックスである。今回の事件は、芸能界の権力者たちに「セーフセックス」の教訓を教える契機になるという点でも、今後の行方が注目される。
黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員
hthwang@donga.com






