韓国サッカー代表チームが成し遂げたワールドカップ4強進出の快挙が、国民の意識を変えている。「韓国はダメだ」「韓国にできるはずがない」という、これまでの否定的な考え方や敗北意識が急激に姿を消し、その代わり「やれる」という自信感を持つようになったのだ。
18日、イタリア戦で1−0でリードされる状況で、試合が終盤に向かっているころ、ソウル市庁前広場を埋め尽くした人々のなかで「もうダメだ」とあきらめる人は、あまり見られなかった。
大学生の白(ペク)チョンハさん(23・女・京畿道龍仁市)は「以前だったら『負けた』とあきらめて席を立ったはずだけど、今は逆だった。みんなが『大丈夫』『やれる』を叫びながら放棄しなかった」と話した。
会社員の朴デウンさん(31・京畿道高陽市)は「ポルトガル戦までは、勝つとは思わなかったけど、観戦を続けているうちに、わが選手たちの実力を信じるようになった。今は優勝も可能だと思うようになった」と語った。
このような自信感は、最近の判定ミス論議に対する反応でもよく表れている。
ドンア・ドットコムに「イ・チャンウォン」のIDで書き込んだネット利用者は「我々は実力でゴールを入れてイタリアに勝ったんだ。試合場面の写真資料で、我々の勝利であることを堂々と知らせるべきだ」と述べた。
大学生のシム・ヒジェさん(25・ソウル城北区)は「過去には重要なやま場で『やっぱり我々はダメだ』という敗北主義が強かった。しかし韓国チームの善戦がサッカーだけでなく、生活全般にわたって認識を変えてしまった」と話した。
「韓国人」としての自信感は、街頭応援が終わったあと、誰が先とも言わず、率先して応援後の現場を掃除する人々からも読み取れる。
会社員のチョン・チャンイルさん(37・ソウル西大門区)は、「言われなくても自ら熱心に掃除する人々を見て、サッカーだけでなく、何事でもやれるんだという信頼感が生まれた」と語った。
チョンさんは「知らず知らずのうちに、みんなが成果に見合った行動を見せるようになったのだと思う」とも述べた。
専門家たちは、このような変化に対して、韓国人も世界の舞台で勝者になり得るということを国民が直接見届けることによって、韓国人の能力と可能性を信頼するようになったと診断している。そういう面で、単なる勝利への酔いしれとは確かに違うものがあるとも分析した。
韓国精神文化研究院の金鍫一(キム・ギョンイル、社会学)教授は、「4強進出は、我々も実力を養えば、先進国と競争して勝つことができるという自信感を国民に持たせた。日本によって注入され、先進国との競争のなかで一層強まった敗北主義を、ようやく克服できるようになった」と述べた。
延世(ヨンセ)大学心理学科の金民植(キム・ミンソク)教授は、「今回のW杯で、国家に対する考え方や態度に大きな変化があった。こうした自信感は、みんなの国家観と暮らしに対する姿勢に肯定的な影響を与えるだろう」との見方を述べた。
孫曉林 aryssong@donga.com






