最高検察庁中央捜査部は21日、金大中(キム・デジュン)大統領の次男、金弘業(キム・ホンオプ)アジア太平洋平和財団(亜太財団)副理事長と、弘業氏の高校同窓の金盛煥(キム・ソンファン)前ソウル音楽放送会長が、検察の幹部を通じて3件の検察捜査に介入した疑いについての本格的な捜査に乗り出した。
検察は21日、弘業氏が企業から不正な口利きの依頼の見返りに22億8000万ウォンを受け取っていた疑いで逮捕状を請求、弘業氏と金盛煥氏が、検察などに対して実際にロビー活動を行ったかどうかを突き止めたうえで、弘業氏を起訴することにした。
▲「検察ゲート」捜査に着手〓検察は、金盛煥氏らが検察捜査をもみ消すために、検察の幹部に依頼していたという供述を確保した。検察関係者は「検察幹部らが弘業氏側の依頼を受け、縮小隠ぺい捜査をしたかどうかについて集中的に捜査する」と述べた。
検察は、昨年5月に李在寛(イ・ジェファン)前セハングループ副会長を起訴したソウル地検、98年7月にM住宅代表のパク某氏を起訴した水原(スウォン)地検、昨年5月にピョンチャン総合建設に対する捜査を中止した蔚山(ウルサン)地検の捜査資料を検討しているという。
検察は、検察の幹部と弘業氏側の通話記録などの物証を確保する一方、近く捜査責任者らを呼んで、検察幹部の指示と弘業氏側の請託があったかどうかを取り調べることを検討している。
検察は、弘業氏への逮捕状で「李巨聖(イ・ゴソン)Pプロモーション代表と金盛煥氏が、 李在寛前副会長の善処要請について弘業氏に報告し、弘業氏は金盛煥氏に善処が可能かどうかを調べさせ、謝礼を受け取った」と明らかにした。
▲弘業氏への逮捕状請求〓検察は21日、弘業氏が企業から請託の見返りに22億8000万ウォンを受け取った疑いで、特定犯罪加重処罰法のあっせん収賄と、弁護士法違反容疑で、逮捕状を請求した。
検察は、弘業氏が、99年8月に金盛煥氏とともにS建設のチョン某会長から、倒産した会社の和議認可の依頼を受けた見返りに10億ウォンを受け取り、これとは別に負債の帳消しの見返りに1億4000万ウォンを単独で受け取っていた事実を突き止めた。
弘業氏はまた、金盛煥、李巨聖氏とともに、李在寛前副会長から検察捜査と金融監督院の調査をもみ消すよう依頼を受け、その見返りに7億5000万ウォンを受け取っていた事実が明るみになり、あっせん収賄の容疑が適用された。
弘業氏は、2月にS企業のユ某社長から国税庁の模範納税者に推薦するよう依頼を受け、その見返りに1億ウォンを受け取っていた。さらに、昨年9月、住宅公社のオ・シドク社長から、公企業の構造調整の過程で秘密資金8000万ウォンを作ったことへの大統領府民政首席秘書官室の内偵を善処するよう依頼を受け、オ社長から2000万ウォンを受け取っていた疑いも受けている。
検察は、金盛煥氏が、外食企業のM社の税務調査のもみ消しの口利きの見返りに受け取った1億7000万ウォンとP建設の金某専務から信用保証書の発給の見返りに受け取った1億ウォンについても、弘業氏の介入を認めている。
丁偉用 viyonz@donga.com






