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緊張高まるカシミール、インド・パキスタン100万地上軍が対峙

緊張高まるカシミール、インド・パキスタン100万地上軍が対峙

Posted May. 24, 2002 11:17,   

インドは本当にパキスタンを相手に全面戦争を始めるのだろうか。また、戦争はどのように展開されるだろうか。

軍事専門家らは、インドは「全面的な戦争」よりは、イスラム民兵軍隊のテロ基地への空爆など「局地戦争」を繰り広げる可能性が高いと考えている。しかし、いったん戦争が始まれば、核戦争などいかなる状況に発展するか判断できないというのが専門家の一致した見方だ。

▲「制限的攻撃」が有力視される〓英ファイナンシャルタイムズ紙は、全面的な戦争よりは局地的戦争に進む可能性が大きいとしたうえで、その大きな理由を2つ選んだ。

まずカシミール州が山岳地域であるため、戦車などを使っての地上戦を行うには不適な地形だということ。地上戦を行うと、むしろイスラム民兵隊に不意の襲撃を受ける可能性も大きい。軍事専門家らは、戦闘爆撃機や武装ヘリコプターによるテロ基地への攻撃や、特殊部隊による急襲などがむしろ効果的かも知れないという見方をしている。インド側は、今年1月からすでに「奇襲攻撃の部隊」を国境地域に配置している。

もう一つは、インドの軍事力のためだ。インドは兵力と兵器いずれもパキスタンより2倍近い量的優勢を誇っているが、相対的に老巧した兵器で武装している。とくに、高度の精密性を誇るパキスタンのミサイルは、インドの空軍力を無力化させる可能性が大きい。

米国、英国などが全面戦争を自制するよう促がしているのもインドの選択肢を狭めている。

▲偶発的な核戦争の可能性〓核戦争の可能性もやはり高くはない。しかし、核兵器への統制がゆるいパキスタンのため、場合によっては核戦争に飛び火する可能性を排除できないというのが専門家らの分析。英ザ・タイムズ紙は23日、パキスタン側が通常戦力で劣り、結局核兵器を使う最悪のシナリオについても英政府が鋭意注視していると報じた。



河宗大 orionha@donga.com