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5年後にまた繰り返された 現職大統領息子の出頭

5年後にまた繰り返された 現職大統領息子の出頭

Posted May. 17, 2002 09:11,   

16日朝、金大中(キム・デジュン)大統領の三男弘傑(ホンゴル)氏の検察出頭を見た国民の心情は、失望と混乱が交差していた。

金泳三(キム・ヨンサム)前大統領の次男、賢哲(ヒョンチョル)氏に続き、5年振りに現職大統領の息子が検察に出頭する姿を目の当たりにしたからだ。

○・・・16日午後、ソウル市・瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)にあるソウル地検11階特別捜査室。弘傑氏は主任検事の林相吉(イム・サンギル)特殊2部副部長と対面した。前日、親戚の家に泊まった時、涙を見せ、不安さを隠せなかったが、多少気持ちが落ち着いたようだった。弘傑氏は疲れた様子を見せたものの、落ち着いて取り調べに応じた。

○・・・弘傑氏は16日午前10時定刻、付添い人も連れずに鉠碩鉉(チョ・ソクヒョン)弁護士とともに黒いダイナスティー車で検察庁舎に着いた。

黒い正装の弘傑氏は、努めて落ち着いた態度を取ろうとしていたが、200人余りの取材陣が待っていた撮影ラインの前でカメラフラッシュがたかれると、当惑した表情を見せた。

弘傑氏は「心境は?」という記者たちの質問に「申し訳ございません。両親にも面目がありません。国民にも申し訳なく思っています」と答えた後、すぐエレベーターで検事室に向かって上って行った。

検察庁舎周辺では、国内の取材陣の他、外国記者らも熱い取材競争を繰り広げた。テレビ局の中継車両10台余りとヘリコプターまで動員し、弘傑氏の出頭の様子を生中継した。

市民は、空しさを隠しきれず、青瓦台(大統領府)や新千年民主党、マスコミ各社のインターネット掲示板には、対策を求める言葉が続々と寄せられた。

「一市民」と名乗るネティズンは、青瓦台ホームページに「大統領は残りの任期の間、応援してくれた国民にしょく罪するという気持ちで全てを事実のまま明らかにし、許しを乞うべきだ」と意見を書き込んだ。

「光海大君(クァンヘテグン)」というIDの市民は、東亜ドットコムのホームページに「5年前当時の金泳三大統領に『息子の過失は父親の過ち』と言っていた人が、まさに金大統領ではなかったか。これでは、歴史は繰り返されるだけだ」と意見した。

「金大統領、反省の姿を示せ」

○・・・経済正義実践市民連合は、同日発表した声明で「金大統領は事態がこうなるまで放置したことに対して自己反省の姿を示すべきだ」とし、「検察はこれまで提起されてきた全ての疑惑を明らかにし、違憲行為に対しては法に則って厳正に断罪すべきだ」と発表した。

参与連帯も、同日の論評を通して「現職大統領の息子が不正疑惑で検察に出頭する姿は、国民に失望の念と怒りを覚えさせた。全ての権力機関の改革を含む、権力層の不正腐敗の根絶策を打ち立てるべきだ」と主張した。



閔東龍 李姃恩 mindy@donga.com lightee@donga.com