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朴セリ今季初優勝「鉄の女性」ソレンスタムを抑える

朴セリ今季初優勝「鉄の女性」ソレンスタムを抑える

Posted April. 09, 2002 09:27,   

朴セリはやはり、危機に強かった。

3打差の単独首位で最終ラウンドを迎えた朴は、一時も気を緩められない状況だったのが事実。2位が他ならぬアニカ・ソレンスタムだったためだ。

ソレンスタムは去年、この大会で首位に10打差を付けられていたが、信じられない逆転ドラマを演じ、金美賢(キム・ミヒョン)との延長戦の末に首位に立った。ソレンスタムが挙げた通算33勝のうち逆転勝ちは11回にのぼるが、この最後の追い上げはものすごかった。

この日の前半までは、ソレンスタムのこのような威力が再現するかのようだった。朴が2、3バ番ホールでパットの乱調で連続ボギーを叩く間、4、5番ホールで連続バーディーを奪ったソレンスタムが単独首位に躍り出た。

しかし、「猟犬」というニックネームのように一度勝利のにおいをかぐと、なかなか勝利を逃さない朴は、6、7番ホールの連続バーディーに支えられ、息を吹き返し、11番ホールまでソレンスタムと首位タイに並んだ。12番ホールでは3パットでボギーを叩いたソレンスタムを抜いてようやく単独首位に立った。

事実上、勝負が決まったのは13番ホール(パー4)。124ヤードを残して、ピッチングウェッジで飛ばしたセカンドショットにバックスピンを効かせてホールカップ2.5mの地点に付けてバーディーにつなげ、2打差で逃げ切った。

優勝を確信した朴は、残りのホールで安定した試合運営でソレンスタムをいらだたせ、結局トロフィーを手にした。朴の度胸の前に、「鉄の女性」と言われてきたソレンスタムがかえって動揺する様子を見せたほどだ。

今回の優勝で、朴はソレンスタムの一人勝ちに歯止めをかけられる唯一の存在として改めて認められた。ソレンスタムがもし、首位に立ったとすれば、シーズン5大会で3勝を総なめし、ともすると、1人体制が固まるところだった。

朴は6人だけが最終スコアでアンダーとなるほど攻略し難いコースを制し、絶頂期に達したショット感覚と危機脱出能力を誇示し、シーズン成績への展望をいっそう明るいものにした。

去年挙げた5勝より、よい成績をあげられるという自信を得た朴は、19日開幕するロングスドラックスチャレンジで、大会2連覇と2連勝を達成すると意欲を燃やしている。



金鍾錫 kjs0123@donga.com