保険先進国の米国では変額保険が1976年に初めて公開された。
3年後の79年には還付金の範囲内で自由な入出金のできるユニバーサル保険が紹介され、現在は変額とユニバーサルが混合された変額ユニバーサル保険が商品販売の主流をなしている。変額ユニバーサル保険が保険市場の50%以上を占めるほどだ。
米国で変額保険が紹介されたのは、70年代後半、年12%の高金利と13.3%にのぼるインフレーションの継続が背景となった。決まった利子を保障する保険商品の魅力が薄れ、保険解約が大量に増えた。保険加入者らは保険を解約し、銀行や証券会社が新金融商品として出したマネーマーケットファンド(MMF)などにお金を預け始めた。保険会社はこれに対応するため、保険料の一部を株式や他の金融商品に投資できる変額保険を出したのだ。
80年代中盤以降は突然の低金利で、保険会社が深刻な金利負担を抱えることになり、保険会社は変額保険の販売にさらに重点を置くようになった。
90年代に入り、米経済の持続的な成長により、金利は安定を取り戻し、証券市場は毎年20〜30%の伸びを見せた。その後、本件加入者らは変額ユニバーサル保険をさらに好むようになった。
最近、年金にしても定額型年金よりは変額年金商品が圧倒的な人気を集めている。99年に米国内で販売された個人年金の収入保険料は1635億ドルで、このうち、変額年金が1218億ドルと74%を占めた。保険専門家らはこのような傾向が続くものと予想している。
これに対して、日本では日本市場に参入した米エクイタブル保険会社が86年に初めて変額保険を出した後、日本の保険会社も先を争って変額保険を出し始めた。
その後、89年までは株式市場の活況とともに変額保険の販売が急増したが、90年代に入って日本経済のバブル崩壊と株式市場の低迷により、変額保険も下火になっている。
変額年金は99年に初めて導入され、日本の生命保険会社最大手の日本生命が昨年10月から販売を開始したが、まだ成功したかどうかの判断はできない状況だ。
李炳奇 eye@donga.com






