内では、内部かっ藤の中「譲歩外交」と批判を浴びた太陽政策が、外で受けた結果は、韓米関係の悪化である。内で評判の悪いことは外でも悪いもので、内外でまともなところがない状態である。対北譲歩政策も不満だが、米国の威圧的な姿勢も気に入らない。しかし、韓米関係に乱気流が起こっているからといって、両国関係を浮き足立って見ては、ためになることは一つもない。19日のブッシュ米大統領の訪韓を締め切り期日であるかのように焦る必要もない。それよりも、何の因果で両国関係がこうももつれてしまったのか、その理由を考える必要がある。
大量破壊兵器を保有する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する米国の不信が、韓米の間で意見の食い違いとして現われた中心には、北朝鮮に対する太陽政策がある。核や生物化学兵器とこれを運ぶミサイルを保有する北朝鮮の脅威に、米国は「緊迫した認識(sense of urgency)を持っているのに対し、韓国はそうではないところにある。実際に、政府が太陽政策にしがみついたために、北朝鮮の大量破壊兵器の脅威を米国のように深刻に考えなかったことは事実だ。韓米関係のきしみが浮き彫りとなったのは、昨年9・11のニューヨークにおけるテロ事件で、5000人近い人命が犠牲になった米国の激昂した雰囲気にある。米国は今、世界政治の枠組みを新たに模索する決意なのだ。
ここで考えを変えて自問する必要がある。第一に、韓国は北朝鮮の大量破壊兵器とミサイルの開発状況を詳しく把握し、国際的な拡散ルートを追跡しているのか。米国に提供できる情報をどれほど持っているのか。第二に、現在の南北関係は、交流・協力レベルにおいて、韓国が望むとおりに進展しているのか。
実際に、互いに信頼を築いている過程なのか。最後に、太陽政策への国民的支持は確固たるものなのか。そして太陽政策は対外的に力を発揮しているのか。答えが「イエス」なら、50年の血盟と言われる韓米関係の悪化は心配するまでもない。韓国の論理で、米国を理解させることができると考えるからだ。しかし、残念ながら答えはすべて「ノー」だ。韓米間の見解の違いを埋めるだけの韓国の反ばく論理が、それだけ弱いということである。
問題は、大統領の「南北外交」にある。金大中(キム・デジュン)大統領は、外国訪問のたびに太陽政策を説明し、支持を得たと述べてきた。南北が平和共存に向けて、相互に交流と協力を推進するという外交的レトリックに、反対する国があるだろうか。韓半島の安保に直接的な利害がある米国や中国、日本、ロシアを含めてである。にもかかわらず、米国が韓国政府と認識を異にする理由は、北朝鮮の大量破壊兵器にある。
要するに、太陽政策のために、大量破壊兵器の脅威が見えなくなっては困るという論理である。まして北朝鮮と隣接した中国、ロシア、日本が、兵器の脅威に超然としていられるだろうか。なかでも、北朝鮮の大量破壊兵器問題と関連して、中国の立場は米国と一致しているという見解が有力だ。韓国訪問に次ぐブッシュ大統領の中国訪問で、この問題がどう扱われるか、注視する必要がある。
金大統領は、太陽政策外交で、陽の部分にのみのめり込み、一方の陰が十分に見えていなかったのではないだろうか。基本的に、太陽政策の推進過程で現われた厳然たる事実をありのままに見ようとしないことから、内外の不協和音が始まったのだ。政治、軍事部門はさておき、離散家族の相互訪問や交流・協力部門においても、北朝鮮は韓国の考えや期待どおりに、動いてはくれず、変わることもなかった。南北関係で明らかになった相違を認めるということは、時間がかかるということにもかかわらず、これにあえて背を向け、希望と期待だけを掲げて判断を誤ったためだ。大統領の性急な希望だけで、虚像に期待をかけることはできない。
さらに大統領の「太陽第一主義」は、外交の一線に脅迫感を与え、対米外交で不必要な摩擦を生んだ。「米国は北朝鮮を刺激する発言を自制しなければならない」「北朝鮮を交渉のテーブルにつかせるためには、誘引策が必要だ」という発言は、誰を代弁するものなのか。米当局者らは「非常に逆効果だ(very counterproductive)」という反応を見せ、ついに韓米関係のきしみとなって現われたのだ。
金大統領が、南北問題を任期内に処理しようと、あまりにも性急に、大きな期待をかけて先走ったことで、果たして得たものは何なのか。これまで、対北政策の内容と推進の速度に、米国が不満を示したことが、一度や二度ではないにもかかわらず、このような事態になることをなぜ事前に察知できなかったのか。米国は寛大だとばかり思っていてはいけない。太陽政策が逆風を受けるや、今度はあわててそのすき間をふせごうと脂汗をかく始末である。金大統領の南北外交は一体何なのだろうか。「外交大統領」とはこんな姿を言うのだろうか。さらに米国との関係回復と同盟関係を強調するために、平衡感覚を失うのではないかと心もとない思いである。「太陽譲歩外交」の次ぎは「同盟譲歩外交」か。金大統領は、内外において南北外交にあまりに多くの金を使っている。
kihang@donga.com






