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[書評]変革に向けた熱情が「GE神話」の原動力

[書評]変革に向けた熱情が「GE神話」の原動力

Posted October. 20, 2001 09:56,   

20世紀初め最高のCEO(経営最高責任者)として、フォードを取り除いてゼネラルモーターズ(GM)を最高企業に育てたMIT大学の電気工学博士出身のアルフレット・スルロアン(Sloan)を選ぶとしたら、20世紀後半最高のCEOは構造再編と経営革新を通じてゼネラル・エレクトリック(GE)を最高の企業に育て上げたイリノイ大学化学工学博士出身のジャック・ウェルチを選ぶ。

ジャック・ウェルチが45歳の若さでGE会長に就任した1981年、120億ドルに過ぎなかったGEの時価総額は現在4500億ドルの水準に成長し、不動の1位を固守している。こうした卓越した経営成果のほかにもジャック・ウェルチは80年代以降、各種の経営改善運動の本拠地として、また手本としてGEを革新させ、本人がこうした革新を直接陣頭指揮したことでさらに有名である。

同氏はGEの時価を会長就任の当時より40倍近く増大させた後先月引退した(この金額は韓国証券取引所に上場された1000の企業の時価を合わせた額の3倍に達する途方もない額数だ)。

ジャック・ウェルチは自叙伝で終始「巨大企業で発見できる酷い官僚主義を打破するのがひっ生の課題だった」という点を強調している。同氏が進めていた数多くの革新運動の名はそれぞれ異なっていたが、同氏が夢見ていた革新が最終的に目指していたのは、自主的で自ら学習する人、壁のない組織を作ることだった。各種の諸革新技法はこうした課題を達成するための手段に過ぎなかったのだ。

ジャック・ウェルチは80年代の構造再編の過程で冷徹な人材削減と整理を通じて建物だけを残し人ばかりを取り去るとしてマスコミから「中性子弾のジャック」という酷評を受けており、「米国の10大無慈悲な経営者」のリストに常に登場する冷酷な経営者として認識された。しかし、同自伝から、同氏が主張し実践したのはこうした全ての革新過程が結局官僚主義を打破し強い組織、自主的な組織を作るための一連の手順だったという点を発見することができる。

読者らが自ら判断すべき問題だが、ジャック・ウェルチの自伝は言行一致に無関心な政治指導者、いわゆる独自文化での失敗を率直に認めない韓国内大手企業総帥らにも、具体的な示唆を与えられるだろう。最後に韓国企業らがGEの成功をベンチマーキングするためには同自伝を教科書にすべきだろうが、韓国的現実を考慮せずに無条件真似るよりは積極的な実践に重点を置く韓国だけのプログラムを開発することを期待したい。

『ジャック・ウェルチ わが経営』ジャック・ウェルチ著

李ドンヒョン訳、原題『Jack:Straight from the Gut』(2001)。