安正男(アン・チョンナム)建設交通部(建交部)長官の実弟を取締役として迎え入れた酒類卸売会社が、当時国税庁長を勤めていた安長官の力を借りて急成長したという疑惑が、25日国会司法委員会(法司委)の最高検察庁に対する国政監査で提起された。
野党ハンナラ党の崔炳國(チェ・ビョングク)議員は「安長官が国税庁長に就いた直後の99年9月、ソウル江南区(カンナムグ)一部に酒類を供給していたS酒類商社が、安長官の三番目の実弟、安某氏(48)を取締役として迎え入れ、江南区一帯のいわゆる酒類供給権を独占し、年間売上額が10億ウォンから100億ウォンに急増した」と主張した。
同議員は「納税に関する生殺与奪の権を牛耳る国税庁長の実弟が取締役を務めている状況で、該当地区の業者らにも他に選択の余地がなかったはず」だとしたうえで「安氏を迎え入れて1年も経たないうちに売り上げが10倍以上も増えたが、業界では強力な後押しがあったからこそ可能だったといわれている」と付け加えた。
また、崔議員は「現在も安氏はその会社の取締役を務めている」とし、「兄の国税庁長が圧力を加えていたかどうかは別とし、国税庁長の肩書きを利用し事業をしていたとすれば、不当利得罪および権利行使妨害罪などに当てはまる」として捜査を求めた。
これに対しS酒類商社は「安長官の三番目の実弟を99年8月2日付で取締役として迎え入れており、売上額は99年の約10億ウォンから現在は約70億ウォン程度に増えている」と説明した後、「しかし、この業界は利益にならなければ絶対に既存の取引先を変えたりしないため、決して安長官の威勢を背景に売上額を伸ばしたものではない」と釈明した。
法司委の国政監査で与野党の議員らは、G&Gグループの会長李容湖(イ・ヨンホ)容疑者が政界や政府間系者などを対象にロビーを働いたとされる金融不正事件と関連し、証人として出席した李容疑者と呂運桓(ヨ・ウンファン)容疑者を相手に、事業拡大の過程において与党内の実力者らに政治資金を提供したかどうか、特定地域出身の検察幹部らが支援を行ったかどうかなどについて集中的に追及した。
一方、ハンナラ党の安鍫律(アン・ギョンリュル)議員は個人的な調べをもとに、務安(ムアン)国際空港滑走路工事の骨材納品契約と関連し、納品権を取り付けたD骨材会社を安正男長官の二番目の実弟(53)が運営しており、納品権を与えた務安空港建設事業の工事業者であるK社の資材課長も安長官の末弟(36)だと主張した。
安議員は「安長官の末弟がK社に入社したのは89年だが資材課長に就いたのは安長官が国税庁長に就任して4ヵ月後の99年9月であることが分った」とし、「K社がD骨材会社と納品契約を締結するようになった正確な経緯を追跡している」と述べた。
安長官の末弟は記者との通話で「コメントしたくない。国税庁長の実弟だったとはいうものの私がどんな生活をしているかは直接家に来てみれば分る」と語った。ちなみに安長官は8人兄弟(5男3女)の長男。
李秀衡 sooh@donga.com






