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ブッシュ大統領、「神よ、アメリカを...」

ブッシュ大統領、「神よ、アメリカを...」

Posted September. 13, 2001 10:01,   

米国の首都ワシントンと「世界経済の首都」ニューヨークでの未曾有の同時多発テロを経験したブッシュ米大統領にとって、11日は一番長くて辛い一日だった。

ブッシュ大統領は、大統領府具を離れフロリダ州に留まっている最中にテロ事件のニュースに接し、しばし当惑したが、直ぐ気を取り直してテロ発生から10時間後に大統領府に復帰し事態の収拾のため最善を尽くしている。

事故発生前日の10日、ブッシュ大統領はフロリダ州を訪れ、弟のジェフ・ブッシュ州知事に会った。リノー前連邦法務長官が、来年州知事に出馬すると宣言した直後だったので、弟を励ますための訪問でもあった。事故当日の11日朝、ブッシュ大統領はゴルフを楽しんでいた。

ブッシュ大統領がテロのニュースを初めて接したのは、サラソタの小学校で教育改革に関する演説を行なっていた最中だった。1機目が世界貿易センターに衝突してから20分が経った後のことだ。ブッシュ大統領は、直ぐに放送を通じてテロ発生の事実を発表し、国家安保会議の召集を指示した。

引き続き、遠隔画像を通じて国家安保会議を主催したあと、全軍非常警戒令を発動させ、テロの有力容疑者を総力をあげて捜査し処罰することを指示し、犠牲者に対して総力をあげて救助することなどを発表した後、全ての日程を取り消して空軍1号機で大統領府に向かった。

しかし、大統領府付近の国防総省が旅客機テロを受けいるうえ、ハイジャックされたユナイテッド航空旅客機が大統領府からあまり遠くないピッツバーグの上空を飛んでいるという情報を入手した保安官は、空軍1号機の機首を南部ルイジアナ州のシューリブポート付近のボックスデール空軍基地に変えなければならないと主張した。

結局、ブッシュ大統領は、空軍基地に到着して対国民談話を発表した。11日、ワシントン発のある外信は、「彼は災難の規模に圧倒されたらしく、談話を発表する途中、時々当惑した様子がかいまみえた」と伝えた。

またブッシュ大統領は、国家非常計画案により中西部のネブレスカ州戦略空軍司令部に移動した。上下院の指導部に党を超えた対処をしてくれることを求め、合同参謀本部とは継続して対策を論議した。

ブッシュ大統領が大統領府に復帰したのは、11日午後7時。海兵隊のヘリコプター6台の援護を受けながら大統領府のヘリコプター着陸場に降りた。

ブッシュ大統領は、この日午後8時半に声明を発表した。大統領は、「神よ、米国を祝福したまえ」という祈りで声明を締めくくった。



權基太 kkt@donga.com