統一部の林東源(イム・ドンウォン)長官の辞退を求めてきた自由民主連合(自民連)の金鍾泌(キム・ジョンピル)名誉総裁が30日、「今日中」という期限付きで、林長官と金大中(キム・デジュン)大統領の決断を促しているが、2人とも依然反応を見せていないため、DJP(DJとJPのこと、DJ=金大統領、JP=金名誉総裁)の協力体制が今年1月の回復以来最大の危機を迎えている。
金名誉総裁が林長官の辞退の期限まで公に提示したのは「林長官の辞退不可の方針」を固守している大統領府青瓦台(チョンワデ)側に対する事実上の最後通告と見られ、林長官問題をめぐる青瓦台・与党民主党と自民連の葛藤は次第に正面対決の様相を呈している。
金名誉総裁は同日、ソウル・オリンピックパークテルで開かれた党の所属議員・党務委員の研鑽会で「林長官が自ら退き、あちこちから不必要な副作用が出ないよう、今日中に態度を決めてくれることをぜひお願いしたい」と述べた。
同名誉総裁はまた、青瓦台側の林長官辞退不可方針と関連し、「青瓦台で誰がそのような発言をしたのか遺憾でならない」としたうえで、「平壌(ピョンヤン)で開かれた8.15民族統一大祝典に参加した北朝鮮訪問団の一部に対し、突出分子云々する無責任な統一部長官は必要ない」と述べた。
一方、青瓦台の朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)スポークスマンは同日、金大統領との面談後、公式ブリーフィングを通じて、「8.15北朝鮮訪問団の一部の突出行動に対する責任を長官に問うのは望ましくない」とし、「林長官の解任要求は、林長官個人の問題ではなく、太陽(包容)政策を無力化させるものと理解している」と語った。
しかし同スポークスマンは「林長官問題をめぐって自民連との間に意見の隔たりがあるのは事実だが、金大統領が直接林長官の辞退を拒否したことはない」とし、「林長官問題は大統領が諸状況を総合的に判断し決定するだろう」と余韻を残した。
金大統領は同日全羅北道の茂朱(チョンラブクド・ムジュ)リゾートで開かれた民主党の青年前進大会で李協(イ・ヒョップ)総裁秘書室長が代読した祝辞を通じ、「太陽政策は韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が生き残られる唯一な対案」だと繰り返し強調した。
一方、野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁は同日記者懇談会で、林長官問題に対し「自民連の態度とは関係なく、我が党は解任建議案の処理を貫徹させる考え」だと繰り返し明らかにした。
尹承模 ysmo@donga.com






