Go to contents

施設はプロ、運営はアマ

Posted June. 11, 2001 20:13,   

コンフェデレージョンゼカップの取材のため韓国を訪れたある日本人記者は「蔚山(ウルサン)で観戦するサッカーは、本場イングランドの趣を感じさせる」という内容の記事を送稿した。もっとも大会を控えて屋根から雨が漏れるなど、一時はきまり悪いことはあったものの、サッカー専用球場の蔚山文殊(ムンス)競技場の施設は世界から激賞されるほどの水準だった。水源(スウォン)ワールドカップ競技場と大邱(テグ)綜合競技場もしかり。新たに建設した競技場であるだけに、視野を最大限に確保した観覧席や広い取材席、高画質の電光掲示板ときれいな芝生など、コンフェデ杯の試合が行われた韓国の競技場は、サッカー試合と観戦において申し分ないと評価された。

しかし、大会の運営については「施設の水準」に劣る点がかなり目立った。先ず大会の運営を共同で担当した大韓サッカー協会とワールドカップ組織委員会の協力体制に問題があった。サッカー協会は企画、広報、試合運営などを担当し、組織委員会はスタッフの管理、宿泊などを担当するという形で業務を分担したとはいえ、結局は殆どの実務がサッカー協会に任せられ、人手不足に追われた。

交通対策も問題の一つ。今大会のために競技場周辺に臨時駐車場を設け、シャトルバスを運行させたが、広報が行き届いておらず満足できる効果を得ることができなかった。シャトルバスの場合、競技場から停留所までの距離があまりにも遠かった大邱や、通勤時間と重なって競技場までの時間が掛かり過ぎた水源に比べ、多様な路線を用意した蔚山が比較的良い評価を受けた。シャトルバスと共に公共交通機関の確保が来年のワールドカップの重要な課題として浮上した。

ボランティアの事前教育にも問題があった。ボランティアはほとんど真面目に自らの役割を全うした。しかし、一部は仕事は後回しで試合観戦に気を取られ、競技場のスタンドの隅に集まって食事をするなど、眉をひそめる光景もいくつか目に付いた。

競技場の入口からスタンドの所々に配置された警官と保安担当者らも目障りで、競技場内の基本的な秩序維持はボランティアが担当すべきだという指摘があった。



朱性元 swon@donga.com