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中国、米乗員全員送還

Posted April. 12, 2001 12:56,   

中国戦闘機との接触事故で中国海南島に非常着陸した米海軍EP3偵察機の乗員24人が本国に帰ることになった。

唐家セン中国外交部長は11日午後米国が中国政府に送った「おわび」の手紙を受け付けたと述べ、中国はこれら乗員が「出国に必要な手続き」が終わり次第本国に帰還できると発表した。

乗員らの出国手続きは既に進められており、早ければ12日中にも家族の元に帰ることができそうだ。

唐部長は11日ブリアー駐中米国大使に会い、「接触事件を巡った諸問題が完全に解決されたわけではないが、米国政府の乗員早期送還要請と家族の気苦労を思って人道的な見地から彼らを送還することにした」と話した。

ジョージ・W・ブッシュ米大統領はこの日発表した声明で11日間におよぶ中国との対峙は「両国双方にとって厳しい状況だった」とし、「米国民は私が中国パイロットの死に悲しみを表わすことに意を共にするだろう」と述べた。

南米ウルグアイを訪問している江沢民中国国家主席はこの日発表した談話で「人道主義的な配慮から中国政府が乗員の出国を許可した。中—米関係の発展は両国の共同利益に符合し、アジア太平洋地域と世界の平和安定において極めて重要である」と述べた。

米CNN放送は乗員を乗せるコンチネンタル航空のチャーター機がグアムの米空軍基地で離陸準備を急いでいると伝え、「乗員はグアム経由でハワイに向かうとみえる」と報道した。

一方中国新華社通信は米国政府がこの日、「中国領空に入り、無許可で着陸したことに対しては大変申し訳なく思っている」などを明らかにした書簡を中国政府に送ったと報道した。



イ・ジョンファン、ハン・ギフン特派員 ljhzip@donga.com