1949年4月21日付の東亜日報は、初代の駐韓米大使であったジョン・ムチョ氏の就任記事を1面トップに載せた。東亜日報は「韓米間の友好関係を一層強固に」「ムチョ大使の新任状の奉呈式、昨日大統領室にて挙行」との題のトップ記事と共に、ムチョ大使の奉呈の辞、李承晩(イ・スンマン)大統領の祝辞、新任状の内容、ムチョ大使の経歴、また、奉呈式に参加した米大使館の職員のリストまでを詳細に記載した。当時の、新任米大使への国民の期待の高さを如実に物語る部分であろう。
→ムチョ大使から今年2月に離任したスティーブン・ボスワース大使に至るまで、駐韓米大使を歴任した人は総17人。彼らが過去半世紀の間、韓国政治に及ぼした影響力は改めて言うまでもないはずだ。韓国戦争、4・19革命(李承晩独裁に抗拒した市民革命)、5・16軍事クーデタ、10・26(朴正熙《パク・ジョンヒ》大統領の殺害事件)、第5共和国政府の登場などの不幸な韓国現代史の裏側には、いつも駐韓米大使の強い影響力が作用したのが事実である。彼らは独裁権力に圧力をかけ、韓米関係をギクシャクとさせたり、その独裁権力を追認・保証する役割を担ったりもした。
→駐韓米大使が青瓦台(チョンワデ・大統領府)を頻繁に往来していた時もあった。彼らの米政府内での地位は大体、韓国の局長かそれより一段階高いレベルだったにも関わらず、韓国の大統領も彼の機嫌を取らなければならなかった時があったのだ。しかし、韓米関係が対等な関係に発展することによって、そのような米大使の役割も、経済や民間部門を重んじる方に移りつつある勢いだ。
→最近の南北朝鮮と米国間の3国関係は、このような駐韓米大使と大使館の役割に新しい変化をもたらす可能性もある。南北の関係発展やブッシュ政府の登場で、朝鮮半島の周辺では微妙な気流ができている。国力にものを言わせたいというブッシュ政府の外交が、我々にどんな影響をもたらすか注目せざるを得ない。米国務部内で朝鮮半島の専門家としては最も古株であるトマス・ホバード東アジア担当副次官補が、駐韓米大使として有力視されているとの報道だ。誰が新任大使として赴任するにせよ、韓米関係の過去と今日を洞察し、朝鮮半島の将来を見通す目を培ってほしい。
南贊淳(ナム・チャンスン)論説委員 chansoon@donga.com






