
ソウル地域の公演界の中心軸がハンガン(韓江)の北側(江北)から南側(江南)に移っている。ここ数年間レベルの高い大型公演が「芸術の殿堂」に集中し、江南に最先端の施設を完備した劇場が次々とオープンしながら南北間の均衡が逆転となった。
江南には16日にオープンした「ヒュンダイ(現代)自動車アートホール」(ヤンゼ(良才)洞・800席)に次いで4月には「韓国電力アーツプールセンター」(ソチョ(瑞草)洞・1000席)が開館する。これらの劇場は5つの劇場を備えた芸術の殿堂と昨年3月にオープンした「LGアートセンター」(ヨクサン(驛三)洞・1103席)など既存の劇場と文化ベルトを形成している。「芸術の殿堂」以外の劇場は大企業が建てた中型劇場だ。
一方、江北地域の劇場には進展がない。江北地域の大型劇場は「セジョン(世宗)文化会館大劇場」(セジョンロ(世宗路)・3852席)、「国立劇場ヘオルム劇場(ジャンチュン(奬忠)洞・1552席)、「ホアム(湖巌)アートホール」(スンファ(巡和)洞・866席)、「文芸会館大劇場」(ドンスン(東崇)洞・710席)など、ほとんどが90年代以前に建てられた施設だ。
このような公演界の中心移動は江南地域に文化享受への欲求が相対的に強い中・上流層が集中しているためだ。公演団体は不況の中、観客を劇場に呼び寄せるためには観客層の厚いところに出向くしかないと口をそろえる。また、劇場が入れるような大型建物の新築がこの地域に集中しているのも一つの原因として作用している。
「芸術の殿堂」など江南地域の劇場は競ってクラシック、オペラ、ミュージカルなど完成度の高い海外の公演物を誘致したかこれから計画している。反面、スケールの大きい公演物を舞台にあげる制作会社の方から江北での公演を避ける現象も出ている。
金甲植(キム・ガプシク)記者 gskim@donga.com






