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[しどろもどろ]「子供天国」

Posted February. 08, 2001 11:13,   

韓国人の意識の中で、子供が「独立した人格を持った人間」として受け入れられるようになってからおよそ半世紀に過ぎないであろう。小波 方定煥(バン・ジョンヒョン)先生が1922年に子供の日を作り、子供の存在の大切さを宣言したとはいえ、その後も長い間韓国の子供達は大人の所有物に過ぎなかった。

子供に関しては皆「私の子供を私の好き勝手に扱って何が悪い」といった具合だった。今ではそんな考え方も大きく変わり、かえって甘やかしすぎて子供の性格をダメにしているのではないかという声すら耳にする。しかし「社会的存在」としての子供は依然、保護を受けることができずにいる弱者であることに変わりはない。

△最近、ャEル大学の生活科学研究所が調査した結果を見ると、韓国の子供10人中3人は学校から帰宅する際、自分で直接鍵を開けて家に入るという。その理由は何であれ、多くの子供達が長い時間、大人の保護なしに放置されているということだ。こんな時子供は心理的に不安定になり、各種の事故や犯罪の犠牲者になる危険が大きくなる。「虐待される子供」の数も減らず、「児童虐待緊急通報センター」(1391)には毎月1,000件を超える通報が入っている。

△さらに唖然とさせるのは、全国的に1日平均400人以上の子供達が生活区域や学校周辺で交通事故に遭っているという事実だ。1996年から1998年まで全3万6,500人の小学生が交通事故で死亡したりケガをしているという。特に子供の死亡者の65%が歩行中に交通事故に遭っている。大人がもう少し注意し、安全運転をしていたとすれば、こんなにたくさんの犠牲者が出なかったはずだ。

△国連児童基金(UNICEF)は、韓国の「事故による子どもの死亡率」が経済協力開発機?OECD)26ヵ国会員国の中で一番高いと発浮オた。毎年10万人あたり25人の子供が各種の事故や傷害によって死亡した。これは、ヨーロッパ先進国の5倍にも達する数値だ。「恥ずべき1等」である。最近、「公共乳児」という言葉を耳にする。大人ではあるものの交通法規など、公共秩序を守る事については乳児と同レベルだという意味だ。このような「公共乳児」達がいなくならない限り、子供達の交通事故死亡率はなかなか減らないだろう。「子供天国」の誕生は夢のまた夢なのだろうか。