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今年の南北関係を展望する

Posted January. 09, 2001 12:27,   

今年は、韓国と北朝鮮の南北交流がますます進展するものと見られている。すでに予定されている会談と協議だけでも19件にのぼっており、昨年以上の活発な交流や協力が進むものと期待される。

韓国は8日、今年初めての南北接触となる、板門店の連絡官接続を通じて、昨年12月末に開かれた第1次経済協力推進委員会の合意事項に対する韓国側の共同報道文の草案を北側に伝えた。

南北朝鮮は今月中、南北電力共同調査委員会を構成し、北朝鮮における電力難の実態調査を行い、2月中には、経済協力推進委員会の第2次会議と南北をつなぐ京義線ソウルー新義州間)の連結作業に向けて技術実務者協議を開催する計画。

大韓赤十字社も2月、朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の生存や住所の確認と手紙の交換を試みるテスト事業に向けて、今週中に実務者協議を行う予定。昨年9月以降、決裂していた第3次赤十字会談も3月中には再会されるものと見られる。

今年の南北日程においての最大な関心事項は、金正日(キム・ジョンイル)総書記のソウル訪問である。政府は「金総書記のソウル訪問が実現できるよう、最善の努力を尽す」と話しており、早ければ、金総書記の韓国訪問が上半期中に実現する可能性もあることを示した。

しかし、民間における南北交流は見通しが不透明な状況。

昨年12月、歌手の李美子(イ・ミジャ)氏の平壌公演が取り消しになったのに続き、今月10日に予定されている平壌モランボン劇場での新年音楽会も先送りとなった。統一省関係筋は8日、「当初7日に中国北京を経由して公演関係者と一般観覧団80人余が平壌に入る予定だったが、北側が明確な理由もなく、公演を先送りした」と説明した。

韓国の大手財閥の現代グループが、98年11月から始めた金剛山観光も赤字が嵩み、中断される危機に直面している。現代グループ側は、北側に「観光手数料の引き下げ」を求め、韓国政府に対しては、北朝鮮の現地にカジノと免税店の建設許可を出してもらえるよう要求しているが、実現されるかどうかは不透明だ。



河泰元(ハ・テウォン)記者 scooop@donga.com