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言語と外国人犯罪の捜査

Posted January. 07, 2001 18:57,   

《 犯罪分野も`グローバル時代'を迎えた。外国人の往来と居住が増えると共に、彼らによる犯罪も急増しつつある。麻薬と経済犯罪などでは多国的な犯罪の様相を帯びて久しい。

しかし、これに対応する国内の捜査機関、特に警察力は余りにも力不足のようだ。犯罪事実が明らかなのに、コミュニケーションなどの問題で十分な捜査もできずに釈放してしまうことが多発している。犯罪の手法は日増しに精巧になるのに反して、専門人力の不足は解決できずにいる》-編集者注

▽外国人犯罪の事例

昨年11月27日午後10時、ソウル・カンソ(江西)警察署の刑事課

4時間前、金浦(キンポ)国際空港の国際線2庁舎で出国手続きを踏んでいたパク某氏(26)のカバンを奪って逃走したぺルー人、カルロス・アルバラード(30)がつかまり、警察の調査を受けていた。

彼は犯罪事実を追究する警察官に向って、英語が分からないとの意味で「ノー・イングリシ(no English)」を繰り返した。英語が苦手だった警察官は、ぺルーに住んだことのある韓国人に急いできてもらって辛うじて調査を終えることができた。

昨年9月末、ソウル・クロ(九老)警察署はアップドル・ワヒド(33・貿易商)などのパキスタン人5人が他のパキスタン人に暴力を振り回わした疑いで逮捕令状を申し出た。しかし裁判所は‘証拠不十分’の理由で令状が棄却された。

逮捕しないまま被疑者を補強捜査する過程で、被害者全員は出国してしまった。結局、3ヶ月間の調査を通じて当初の被疑者5人のうち1人しか逮捕できなかったのである。

▽外国人捜査の問題点

捜査官にとって最も難しい点がコミュニケーションの問題

警察が外国人犯罪を取り扱う際、助力の請える所として駐韓外国大使館と各地方警察庁の通訳センターがある。とはいえ、大使館の場合、自国民の保護を最優先とするため、また、通訳センターは人手不足のため、大きな力になってはもらえない。

捜査官は「彼ら民間通訳要員にもある程度の専門性が必要だ。しかし、こうした面が足りないので、事件のてん末を把握するのに難点がある」と口を揃える。

ある一線の携わる警察官は「民間通訳のせいには出来ない問題だが、被害額や共犯などを追加的に突き止められなかったが故に、事件が縮小される場合が多い」と残念がった。

外国人事件の通訳を担当したカン某氏(23・女性・韓国外国語大4年生)も「犯罪用語を被疑者や被害者に理解させることが難しい故に、捜査に役に立つ陳述を誘導することは事実上不可能に近い」と本音を漏らした。

担当分野がはっきりしていないことも問題。

被疑者が韓国語の出来る場合は刑事課、韓国語の出来ない場合は外査課にまわすといった原始的な業務分担が行なわれている。刑事課の警察官は「外国人捜査を担当する外査課よりも我々が外国人事件を多く担当する」と苦情を訴える一方、外査課は「単純な犯罪は刑事課が担当すべきだ」と反発する。

警察庁の関係者は「外国人捜査の専門性を備えたマンパワーとシステムが足りないことは事実だ。特殊外国語の出来る人に対する特別採用を拡大すると共に、刑事課と外査課間の効率的な業務分担を積極的に論議していきたい」と述べた。



崔虎元(チェ・ホウォン)記者 bestiger@donga.com