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北朝鮮、離散家族訪問時の記念品交換を要請

北朝鮮、離散家族訪問時の記念品交換を要請

Posted November. 09, 2000 20:05,   

南北赤十字会談の北朝鮮側の団長であるチェ・スンチョル中央委員は木曜日、韓国側の主席代表である朴基崙(パク・キリュン)大韓赤十字社事務総長へ電話通知文を送り、30日から行われる離散家族第2次訪問団交換の際の記念品および現金の交換を提案、要請した。北朝鮮側は伝達文の中で、離散家族の相互訪問時▽生存している父母には衣服一着程度▽兄弟姉妹に簡素な記念品を互いに贈り▽現金は500ドル以下に制限し▽一切の中古品は贈らないようにするーーなどを提議した。

チェ団長は、「我が国(北朝鮮)のこのような提議は、離れ離れになっている家族や親類の相互訪問を、6・15共同宣言の基本精神と赤十字社の人道主義理念に合わせて進めることで、全般的な人道主義問題を順序立てて解決しようとする立場からのものであることを強調する」と話した。

北朝鮮側のこのような提案は、張忠植(チャン・チュンシク)大韓赤十字総裁の月刊誌インタビューに関する北朝鮮側の抗議説明(3日、8日)とは異なる態度であり、10日に予定されている第2次訪問団の生死確認者の名簿交換など、離散家族相互訪問日程の順調な進行となるかどうかに関連しているため注目される。政府当局者は、「北朝鮮側は張総裁のインタビューに関連した問題を提起し、伝達文を通じて実務手続きは別当で進めるなど、事案を分離しようとしているように思われる」とし、「10日の離散家族候補者名簿の交換により、北朝鮮側の真意が露わになるだろう」と話した。

一方政府と大韓赤十字社は、北朝鮮側が3日張総裁のインタビュー内容を問題としたことに対し、張総裁名義の解明書簡が4日、北朝鮮側へ秘密裏に伝えられたことが木曜日、確認された。しかし政府と大韓赤十字社は8日深夜まで書簡伝達式の事態解決は妥当ではないと強調していたが、この日、北朝鮮放送を通じてこの事実が公開されてから、ようやく認めるという二重性を見せることとなり自ら批判を招いた形となった。政府当局者は、「政府と大韓赤十字社が書簡伝達を明らかにしなかったのは、離散家族の相互訪問日程に支障を与えるかも知れないという懸念により、秘密裏に進めようとしたため」と解明した。