アメリカ系の投資諮問社である‘キャピタルグループインターナショナルインコーポレイティッド(CGII)が、現代(ヒュンダイ)自動車持ち株の8.7%を買収し、単一2大株主となったことが遅ればせながら明らかになった。
これと関連し現代側は「これまで把握しているのは純粋な投資目的」であると見ているが、関係者らは、敵対的なM&A(企業買収合併)の可能性も有り得るとして、注目している。
25日、金融監督院と現代自動車によると、CGIIは16日に海外DR(株式預託証書)740万株(持ち分の約3%)を含む現代自動車の持ち株8.07%(1848万2515株)を保有していることを金融監督院に報告した。
CGII側は「金融所得が目的の機関投資者らのポートフォリオ運営社として、現代自動車の株式を顧客の投資目的として所有している」としている。
CGIIは115の外国系共同機関投資のリストを報告書に加えた。
これに関して現代自動車の関係者は「昨年10月に海外DR(預託証券)として5億ドルを発行した際、CGIIが740万株を購入したが残りは取引所内で買収したと把握している」とし「まだDRを元の株に変えてはいない」と話した。また「このファンドで我が社の株式のみならず現代電子、三星電子などに対しても5〜10%ていどの株式を所有していると把握されているため、それほど心配はしていない」と付け加えた。
しかしこれに対しあるM&Aの専門化は「世界中で数億ドルを動かしているファンドも、短期投資を目的にひとつの会社の株をこの程度買収するのは珍しい事だ」とし「本格的な敵対的M&Aを試みたと見るのは難しいが、可能性を完全に否定することはできない」と分析している。
現代自動車の現在の持ち株構造は、ダイムラークライスラーが9%で最大株主となっており、現代精工8.4%、三菱4.36%、鄭夢九(チョン・モング)会長3.65%、鄭周永(チョン・ジュヨン)前名誉会長2.69%、自社株10.38%となっている。
ハ・イムスク記者 artemes@donga.com






