アジア・欧州サミット(ASEM)の準備で、ソウル市内の道路の所々で一気に工事が始まったが、車道の塗装作業が遅れたり渋滞が発生するなど、ソウル市民はきわめて不便な思いをしている。大多数の市民は、ソウル市が外国の首脳をもてなすと言う名分で、ソウル市民に必要以上の苦痛を与えていると不満の声が高い。
9日、0時頃、ソウル市のテピョンロの道路舗装工事現場。路面を削り出す機械が、けたたましい音を出しながら作業しており、この辺りは騒音とごみまみれになっていた。特に、工事のために6車線のうち2車線を閉鎖し、深夜までも渋滞が続いたのである。
ソウル市は、2ヶ月前からソウル都心の20個所、延べ50キロのところで「同時多発」で工事を始め、毎夜、ソウル全域では工事の騒音と交通渋滞で多くの市民が不便な思いをしている。工事にかかる予算は100億ウォンほど。
道路がこうして砕かれているのは、当初今年の年末まで終えようとしていた工事計画をASEM以前に終えるため無理をしているからだ。この中には、今すぐには補修する必要のない所もかなり含まれている。「ソウル市がASEMを控えて‘騒ぎ立てて’無駄な予算を使っているのではないか」という指摘もある。
タクシー運転手のチャン・ウォンイル(45)さんは、「工事している区間のほとんどが、道路走行に問題のなかった所だ。ASEMが1、2ヶ月前に決まったわけでもないのに、どうしてこう行事を目前にして工事を始めたのか理解に苦しむ」と、ソウル市の近視眼的な展示行政を非難した。
現場で出会った、工事現場作業員のLさんも、「これぐらいの状態だったら、2〜3年ほど後に補修工事をしても大丈夫」だと述べた。
さらに、工事が終わった区間のうちかなりの区間は、今まで車線を描いてないため、交通事故の危険まで高くなっている。南大門(ナンデムン)、光化門(クァンファムン)、西小門(ソソムン)、乙支路(ウルジロ)、ムキョドンなどのように道路が複雑に交差しているところでは、車線がないため混乱を引き起こしているのである。
車道塗装作業を担当しているソウル警察庁の関係者は、「普通道路工事開始10日前には、工事期間や細部日程を通報するのが慣例となっているが、今回はソウル市が一度にたくさんの工事を施行したため、道路路線の設計を賄えないほど」だと吐露した。
これについて、ソウル市の建設安全管理本部の関係者は、「現在進めている道路補修工事は、ASEMとは関係なく、毎年続いている道路補修作業の一部であり、車線作業は、補修工事が終わった後、3日後に可能なので、どうしても空白期間が発生してしまう」と解明した。
一方、ソウル市は、道路工事に対する市民の抗議が相次ぐと、担当公務員を席が外して電話応対をしないなど、無責任な対応をし、非難の声は一層高まっている。
朴庭勳(パク・ジョンフン)記者 sunshade@donga.com






