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ハンビッ銀行、果たして時間が解決をもたらすか

ハンビッ銀行、果たして時間が解決をもたらすか

Posted September. 15, 2000 14:22,   

「時間が解決してくれる」

ハンビッ銀行の不正貸し出し事件と信用保障基金の貸し出し保障の外圧疑惑事件を取り締まっている、検察の高位幹部が中秋節(旧盆)直前に言った言葉だ。

この幹部はハンビッ銀行事件の捜査結果発表があった8日、マスコミの報道に不満をこぼしながら、「この国にこのぐらいの騒ぎは頻繁にあった。我々には時間という良い薬がある」と話した。

マスコミが検察の捜査結果に疑いはもつものの、時間が経つにつれ、当事件への記憶も薄れはじめ、検察に対する避難の度合いも減っていくとの意味だろう。

実際、検察は政治的な大事件を覆い隠し、「数日間だけマスコミにたたかれれば、その後は時間が解決してくれる」との対応をした例が多かった。検察の計算通り、国民とマスコミが事件を簡単に忘れ、結局、うやむやにおわってしまう場合も少なくなかった。

しかし、検察は捜査が一時しのぎで終わったため、結局、より大変な目にあった事も多かった事実を思い出してほしい。

1997年、ハンボ事件の第1次捜査の当時、検察は銀行の貸し出しに対する「全体」捜査をまともに行わないまま覆おうとしたが、マスコミの厳しい批判を受け、捜査を再開し、当時の金泳三大統領の二男である金賢哲(キム・ヒョンチョル)さんを拘束せざるを得なくなかった。昨年、衣装ロビー疑惑事件の時にも、疑惑だけを膨らましたまま事件を終了させようとしたが、特別検事の再捜査を見守るという恥をかいてしまった経験がある。

中秋節(旧盆・秋夕)連休に明らかになった民心は、検察の捜査に対して、肯定的な方ではなく、冷ややかな不信感へと偏った。検察は信用保障基金の元ヨンドン支店長・李運永(イ・ウンヨン)さんが提起している外圧疑惑などに対して、これからでも積極的に捜査に乗り出すべきだ、との意見が大勢だ。

検察が実体的な真実の究明という本来の姿勢から離れ、「政治的な判断」を下す場合、その判断が逆にブーメランとなり戻ってきた過去の経験を忘れてはなるまい。

衣装ロビー事件の「捜査騒ぎ」を契機として生まれ変わると約束した検察ではなかったか。



梁基大(ヤン・ギデ)記者 kee@donga.com