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〈社説〉 負担は増え、治療は受けられず

Posted August. 11, 2000 19:43,   

政府が提示した最後の切り札に医師たちが背を向けたことにより、再び医療恐慌が起きている。政府のカードが2兆2千億ウォンに至る莫大な国民の負担だと考えると、医療消費者である国民としての負担は負担として負い、医療サービスは受けられないという二重の苦痛を受けることになった。

再度言うが、国民の苦痛と不平を無視する医療恐慌は直ちに収拾しなければならない。医師協会は、休業ストをせずには医師協会の主張を貫徹させることのできる方法がないではないかと言うが、今までの闘争を通して要求のかなりの部分を得ることができたのだから、これ以上の集団休業ストはその名分がない。

医師協会は、政府がこれまで以上にはっきりと薬剤師の任意調剤に替わる調剤を根絶することができるように、薬事法を再改正しなければならないと主張している。薬の錠剤単位の販売の禁止を5ヶ月間猶予することにしたことも再考しなければならないとしている。拘束または手配中の医師協会指導部の釈放と手配解除も要求している。

任意調剤に替わる調剤の場合、今日までの10日間余りの分業施行過程でかなりの問題点が露呈した以上、その問題に対する徹底した対策を立てなければならないだろう。錠剤単位の販売の件は、一度に30錠以上ずつ買わなければならない消費者の負担と、薬局の在庫処理及び製薬会社の準備期間などを考えると、一定期間の猶予期間を設けることは避けられない。しかし、薬局で市販の薬の錠剤単位の任意調剤が行なわれた場合、町医者は5ヶ月以内にすべてつぶれてしまうという医師たちの心配にも耳を傾けなければならない。医師協会指導部の釈放及び手配解除は、法適用の公平性に関連する問題であるだけに、医師らがこれをスト撤回の条件にまで出しているのは理にかなったことではないように思える。

いずれにしても、このような程度の要求条件なら、病院の門を閉ざさなくてもいつでも対話で解決することができるのではないだろうか。医師協会も政府がある程度前向きな姿勢を取っていることを認めたではないか。

事態がここまで来たのには、政府が初めに医薬分業の最初のボタンをかけ間違えたことから始まった。低負担‐低給与‐低診療報酬の非正常的な医療体系の改善もなしに、その名分だけを盾に医薬分業を強行しようとして、結局医師たちの要求に引きずり回される結果だけを招いた。

適切な治療のためには消費者が適正な負担を負わなければならない。しかし、適正な負担に対する論議や社会的合議過程が省略されたのは、政府が事の順序を見誤ったことにより始まった。

医師たちは集団休業ストを撤回し、政府と率直に対話をすべきである。その対話を通して根本的に問題のある保健医療体系を建て直す道を模索しなければならない。