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ユ・ミリさんの本、ベストセラーに

Posted August. 01, 2000 11:36,   

在日韓国人作家である柳美里(ユ・ミリ・32)さんが、自分がシングルママになるまでの過程を描いた「命」という本がベストセラーになった。

先月26日、小学館で発行したこの本は、一ヶ月余りにして4版を発行し21万部が売れた。

この本は、去年12月から「週刊ポスト」に連載していた同じ題目の手記を単行本にしたものである。彼女は今年の初め、「丈陽(たけはる)」という名の元気な男の子を出産した。週刊ポストに掲載していた手記は、しばらくの間中断しているが、8月から再び執筆する嵐閧ナある。

ユ・ミリさんはこれまで本人の過去や家族関係などを素材にした「私小説」を書いてきた。今回の本もそのような手法の作品であるが、「小説」ではなく「ノンフィクション」であるというところが違う。彼女はこの本で、「この物語を書くことで、生きていく決心をした」と述べている。

社会学者の橋爪大三郎は、書評を通じて「よくあることをスナップ写真のように、淡々と描いていることから読者の共感を呼び起こしている」と評価した。しかし、彼は「子供の父親は匿名にしているが、他の実在人物については、実名を明らかにしてもいいのだろうかという問題は残る」と指摘した。小学館側は「読者からたくさんの手紙が来ている」として、「ユ・ミリさんの読者が増えている事を実感している」と話している。