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バンコク、南北外交の試験舞台に

Posted July. 24, 2000 21:23,   

今週タイのバンコクは南北朝鮮外交の「試験舞台」になりそうだ。

26日に史上初めての南北外務長官会談が開かれ、北朝鮮が27日にアジア太平洋地域多国間安保協議体であるアセアン地域安保フォ−ラム(ARF)に加入、国際政治の舞台に本格進出をするためである。

昨年、シンガポ−ルで開かれた第6次ARFにおいて、政府要求で「北朝鮮のミサイル発射とその関連活動に懸念を表明する」という議長声名書が採択されたことを考慮すると、南北朝鮮外交は1年で大きな質的変化を遂げたといえる。

南北首脳会談以後、政府の対外政策は6・15共同宣言の当事者原則に立脚しつつ、4強をはじめとする周辺国の協調と支持を受けながら朝鮮半島問題を解決するというもの。李廷彬(イ・ジョンビン)外交通商省長官は26〜29日、ARF等に参席し米国、中国、日本、ロシア等の外務長官らと両者会談を開き、このような政策基調を具体化する方針だ。

一方北朝鮮は、昨年9月の北朝鮮ミサイル発射中断と米国の対北経済制裁の解除を盛り込んだ北-米ベルリン合意以後、孤立政策と対米一辺倒の外交から脱却し、多様な国家との関係正常化 を図ってきた。北朝鮮のARF加入はこれらの全方位外交の決定版。北朝鮮は12日、ARF会員国であるフィリピンとの修交に続いてこのARF期間中、米国、日本だけでなくニュ−ジ−ランド、豪州、カナダ等の未修交国と両者会談を開き外交的な実益を収める計画。

しかし南北朝鮮外交を楽観的にだけ評価はできない。専門家は、今後北朝鮮がARF会員国としての義務と責任をどれだけ誠実に履行するかが北朝鮮外交の未来と朝鮮半島の平和和解のム−ドに大きな影響を与えるだろうと話している。