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地震でショックを受けた台湾国民の心を癒す捜索救助犬、ロジャーが国民的ヒーローに

地震でショックを受けた台湾国民の心を癒す捜索救助犬、ロジャーが国民的ヒーローに

Posted April. 11, 2024 08:54,   

Updated April. 11, 2024 08:54

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「ロジャーは台湾の誇り」

台湾でマグニチュード(M)7.2の大地震が発生した後、南部の高雄市で21歳の女性の遺体を発見した8歳の捜索救助犬「ロジャー」が、台湾の「英雄」扱いを受けていると、中央通信、自由時報などが9日付で報じた。

高雄市当局は、地震で行方不明や死亡した人を見つけるために、ロジャーを含む4匹の捜索救助犬を投入した。ロジャーは、行方不明者や犠牲者が多かった太魯閣渓谷付近の落石の山からこの女性の遺体を発見した。

高雄市の陳其邁市長はフェイスブックに、「ロジャーが瓦礫を捜索していた時、ある地点で止まって信号を送った。おかげで救助隊員が犠牲者を見つけることができた」と称えた。

薄茶色のラブラドール・レトリーバーのロジャーは、元々は税関の麻薬探知犬を目指して育成された。幼い頃から活発な性格で、落ち着きが必要な麻薬探知犬としては不適格と判断され、2017年に退役した。その後、捜索救助犬として生まれ変わった。18年に高雄市周辺を襲ったM6.4の地震など、7回の救助活動に参加した。

ロジャーは今回の捜索現場で、記者が救助隊員にインタビューするために差し出したマイクを噛むなど、やんちゃぶりを発揮した。最近、陳市長が贈ったおもちゃのプレゼントを噛んでしまった写真も拡散されている。悲しみに落ち込んでいる多くの国民に一瞬の笑いをもたらしたと好評だ。

市当局は、ロジャーと他の捜索犬が様々なおもちゃをプレゼントされ、楽しそうに遊んでいる写真なども公開した。「世界で一番かわいい」「『ヒーロー』のロジャーにもっと多くのおやつをプレゼントして」などのコメントが続々と寄せられている。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com