Go to contents

トランプ氏「私が負けたら、米国全体が血の海になるだろう

トランプ氏「私が負けたら、米国全体が血の海になるだろう

Posted March. 18, 2024 08:56,   

Updated March. 18, 2024 08:56

한국어

「私が今年の大統領選で負ければ、米国全体が『血の海(bloodbath)』になるだろう」

米共和党大統領候補であるトランプ前大統領(写真)が、「外国製自動車に100%関税を課す」という脅迫的な発言をした。バイデン大統領の選挙陣営は、「政治的暴力の脅威」とし、「1月6日の議事堂乱入事件の再発を望むのか」と非難した。

トランプ氏は16日、オハイオ州上院議員に立候補した実業家のバーニー・モレノ氏の支援演説で、「大統領選に勝利すれば、外国製自動車に100%の関税を課す」とし、「中国の習近平国家主席は私と友人だが、中国はメキシコで巨大なモンスター自動車工場を建設し、米国人も雇用せずに米国に車を売ろうとしている」と非難した。

問題の発言はその後も続いた。トランプ氏は「私が当選すれば、中国はその車を米国に売ることができないだろう」とし、「逆に私が負ければ、米国全体が血の海になるだろう」と述べた。米CNNは、「同日の演説現場は強風が吹き、トランプ氏がプロンプターがうまく見えないと訴え、『フリースタイル』で演説した」と伝えた。

トランプ氏はまた、不法移民に対する非人格的な発言もはばからなかった。トランプ氏は、「国境を通じて入ってきた移民の多くは自国の刑務所出身者」とし、「彼らは人間ではなく動物と見なければならない」と主張した。

バイデン氏の選挙陣営は直ちに批判声明を発表した。陣営広報担当のジェームス・シンガー氏は、「トランプ氏の支持者たちは2021年の大統領選の結果を不服として大規模な暴力事態を引き起こした」とし、「議事堂乱入事件が再び起こることを望んでいるのか」と指摘した。これに対し、トランプ氏の選挙陣営は、「バイデン氏の政策は、自動車産業と労働者に『経済的な血の海』を招いている」と反論した。

米政治専門メディア「ポリティコ」は、「トランプ氏の『血の海』が具体的に何を意味するのかは不明だ」としながらも、「11月の大統領選は、バイデン氏とトランプ氏いずれも議事堂乱入事件を繰り返し思い起こさせる『醜い競争』になるだろう」と指摘した。


洪禎秀 hong@donga.com